内容説明
日本人は何を恐れ、その恐怖といかに付き合ってきたのか?!しきたりや年中行事、わらべ唄や昔話……風習に秘められたミステリーを解き明かしながら、日本人のメンタリティーを読み解く書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
113
日本のよく知られているしきたりやタブー、年中行事。子供のわらべ唄などについて解説いや考察されている本。子供の頃夜爪を切ったり口笛を吹くと叱られたことを覚えている。読んでいるとなるほどと納得する一方で地域によってのバリエーションも多数あると感じた。年中行事や子供のわらべ唄もも同様。しかし年々こういった行事が伝承する機会も減ってくるだろうしわらべ唄の存在すら知らなくなるだろう。知れば恐ろしいというタイトルはちょっと・・・だが、民俗学の玄関を開けた思い。民俗学も興味が湧いてきた。2022/02/07
Roko
35
「端午の節句」に柏餅やちまきを食べるのも、「獅子舞」の獅子に子どもの頭を噛む真似をしてもらうと縁起がいいというのも、それなりに理由があるのですが、そういうものを集めたこの本を読んでいると、意味をわかってやっているわけでなく、単なる習慣としてやっていることが多いなぁと思うのです。100年前のスペイン風邪の流行があったから、日本ではマスクが定着しましたけど、まさか世界中でマスクをする時代が来るとは思ってもみませんでした。そんな風に、今はこれが普通だと思っていることが、いつまで続くものなのかはわかりませんね。2022/03/29
コニコ@共楽
27
タイトルに惹かれて手に取ってみた。最初の”葬式には「黒装束」で参列する―死者が白装束なのに参列者は「黒一色」という謎”から大いに興味をそそられた。古来の日本の喪服は白かったという話と、それが黒に変わったのが、明治維新政府の欧化政策によるものというくだりも大変驚かされた。他にも”夜に爪を切ってはならない―なぜ「親の死に目にあえない」といわれるのか”など、聞いたことがあっても由来については知らなかったことが満載だった。日本に伝わる”恐ろしい風習、恐怖の物語が持つ力”があとがきに記されているのも印象深い。2021/10/20
紅香
27
風習って、面白い。私達の生活は先人たちの知恵に守られてる。いわば怖いものがやってこないよう何重にもくくった結界の中で生きてると感じた。科学がないからこそ想像で。工夫と意味付けで。やれやれこれでひと安心と安堵していたに違いない。愛するものが生き伸びますように。そっちの方が今よりもとても豊かだ。身近な欠片をひとつひとつ眺めて思う。ますます面白い、日本という国は。2017/04/08
みなみ
26
「恐ろしい」というよりも、とても「興味深い」内容でした。日本の風習から昔話へ。世界中で似たようなお話がある昔話。今は「めでたしめでたし」に話が変わってたりしますが、やはり昔からの方が残酷な結末ですが、そこに深い教訓が潜んでいるような気がします。2017/08/12
-
- 電子書籍
- 虐げられ令嬢は人嫌いの魔法使いに弟子入…
-
- 電子書籍
- GINGER[ジンジャー] 2022年…
-
- 電子書籍
- OUT 12 ヤングチャンピオン・コミ…
-
- 電子書籍
- サッカーダイジェスト - 2016年3…
-
- 電子書籍
- 週刊ダイヤモンド 14年8月2日号 週…




