内容説明
※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 OpenStackによるクラウドコンピューティング環境は、欧米の最先端技術をいち早く採用するサービスプロバイダ企業はもちろんのこと、製造、通信、流通、金融、公共、軍事システムなどさまざまな分野で採用されており、全世界規模で利用が広がっています。しかし、OpenStackによるクラウドコンピューティング環境は、高度な自動化・省力化を実現できる柔軟性に富んだITシステムをもたらす半面、自社への採用可否の判断、導入前の基盤設計、初心者でもわかるレベルのステップ・バイ・ステップによる構築手順、運用管理の具体的な手法、注意点など、実践的な内容を短時間で効率よく入手することが難しい状況にあります。また、OpenStackは、クラウドコンピューティングで求められる機能要求の増加に伴い、含まれるコンポーネンの数も年々増加し、ソフトウェア自体が大変複雑化しており、構築手順や運用管理のノウハウが、すぐに陳腐化するといった頭の痛い問題もあります。
本書は、進化の非常に速いOpenStackの情報を可能な限り素早く提供し、クラウド基盤をまったく構築したことがない初心者にもその基礎を理解できるように、代表的なOpenStack環境のインストール手順、ソフトウェア定義型ネットワークの構築手順、使用法などを具体的に記載しました。これにより、OpenStackを触ったことがない初心者でも、まずは、実際に構築、使用することで、OpenStackによるクラウドコンピューティングの基本的な機能を理解できます。
目次
表紙
本書の利用について
はじめに
第1章 OpenStackとは？
1-1 なぜクラウドコンピューティングなのか/1-2 クラウドコンピューティングとは
1-3 ハイブリッドクラウドの活用方法
1-4 IT資源のレイヤによる分類
1-5 クラウド基盤ソフトウェア OpenStackとはいったい何か？
1-6 主要な OpenStackの種類と特徴
1-7 クラウド基盤導入前の検討項目
1-8 導入前の検討事項と注意点
1-9 OpenStackのコンポーネント
1-10 OpenStackのシステム構成例
1-11 必要なハードウェア要件/1-12 まとめ
第2章 CentOS 7.2へのインストール
2-1 ネットワークの構成と設定
2-2 OpenStackインストール前の準備
2-3 Packstackのインストール
2-4 OpenStackの自動構築
2-5 まとめ
第3章 Horizonによる運用管理
3-1 OS環境の事前準備
3-2 Horizonでの運用管理
3-3 ソフトウェア定義型ネットワーキングの作成
3-4 パブリックネットワークへの公開
3-5 インスタンスの起動前のパラメーター入力
3-6 まとめ
第4章 Ubuntu Serverへのインストールと管理
4-1 ホストマシン環境の準備
4-2 Identityサービス（Keystone）
4-3 Imageサービス（Glance）
4-4 Computeサービス（Nova）
4-5 ネットワーキング（Neutron）
4-6 ダッシュボード（Horizon）
4-7 プロジェクトにおける SDNの構築
4-8 ゲストOSの起動とインターネットへのアクセス
4-9 まとめ
第5章 Docker対応クラウド基盤の構築
5-1 Docker-as-a-Service環境の事前準備
5-2 nova-dockerのインストール
5-3 まとめ
第6章 Hadoopサービス基盤の構築手順
6-1 Hadoop-as-a-Service基盤構築/6-2 Hadoop-as-a-Service環境の事前準備
6-3 Hadoopインスタンス用 SDNの作成
6-4 Saharaの構築
6-5 Hadoopジョブの実行/6-6 まとめ
索引
著者プロフィール
奥付
3-4 パブリックネットワークへの公開
