内容説明
2003年6月、バルセロナで若い女性が次々と殺された。被害者は身体に謎の文字や絵を刻まれて舌を切り取られ、死体が発見される前には警部宛に不可解な手紙が送られた。さらに人気女優が殺されるが、犯人は不明だった。10年後、古書学者のアナは古書の中に連続殺人との接点を発見、引退した警部と真相を探る。錬金術師、女預言者……歴史の裏側の世界を絡めて描き、知的興奮を呼び起こす! 巨匠ル・カレの孫娘が放つ話題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
51
作者は、ル・カレの孫娘。切り取られた羊皮紙の本の残された部分に描かれていた奇妙な図形が身体に刻みつけられた連続殺人事件。派手好みの、古代と現代が絡み合うかのような複雑な構成だが、凝りすぎているのか内容が今一つ理解しきれない。主人公の「不思議な能力」というのも、本当の能力なのか薬物にトランス状態なのかもわからないし、その能力がそれほど必要性のあるものだったか疑問を感じる。最後の、主人公は犯人が狙いそうなタイプだったというのも、とってつけたような感じだった。2023/10/31
わたなべよしお
24
う~ん。一応、読み切ったが、とても分かりにくかった。読みきれたのは、作品自体にそれなりに魅力があって、部分部分では、とても面白い場面もあったからだ。しかし、構成に凝りすぎていて「よく分からん」という感じだった。主人公の幻視もどう受け取ってよいのか戸惑うし、なぜ、あのような方法で人を殺すのか、他の人間はどうやって選んだのかなどなど、疑問がたくさんあって、読み終わっても全くすっきりしなかった。2016/08/22
Saint Gabriel
4
終わり方が良くあるパターンで、しかも読みにくい。ファブレガード警部には好感が持てた。2016/10/30
spica
3
10年前、バルセロナで起きた殺人事件。古書学者のアナが引退した警部とともにその謎を追う。事件の背後にある錬金術は、ダン・ブラウン「天使と悪魔」のイルミナティを、バルセロナの雰囲気はヨブレギャット「ヴェサリウスの秘密」を思い出させる。西洋の歴史(とくに宗教史)にはなじみが薄いため、幻想的な筆致と相まって読み進めるのに時間がかかった。しかも長い。そういえばルーサー・ブリセット「Q」も思い出した。もう少し読みやすい文章なら、もっと楽しめたかもしれない。2017/10/10
fukumasagami
3
「”神よ!お赦しください、しかし仲間がほしいのです−アダムがイヴを欲したように−理解できる者をお与えください!”とぼくは祈った。すると神はどうなさった?常に神秘である神は永遠にぼくを試される!きみをお遣わしになったのだ。魔女を。おい!気絶するな。ちゃんと聞け!ぼくが話しかけているときは顔をあげろ。女!きみをここへ連れてきたのは、真実を理解させ、きみを造り主のもとへ−地下へと送り込むためだ。それがきみが通る門だよ。異端を根絶やしにするのがぼくの義務であり、今も人間に残された唯一の偉大な戦いなのだ。」2017/03/28
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