内容説明
サビーナは19歳。父が決めた婚約者のニコラスは45歳。結婚式は2カ月後に迫っているというのに、なぜか心がざわつく。一人になって考えたくて、サビーナはスコットランドへ旅に出た。ネス湖の湖畔をサイクリングしていると、にわかに濃霧が広がり、気づけば彼女は森の中にさまよいこんでいた。ようやく山小屋を見つけて安堵するが、扉を叩いても反応はない。すると窓辺のカーテンが揺れ、小さなふたつの緑の目が光って、思わずサビーナは悲鳴をあげた。「サタンはお節介やきが嫌いでね」背後からの声に振り向くと、目も覚めるようなハンサムな男性が彼女を訝しげに見ていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mum0031
5
新聞社主令嬢サビーナと、有名歌手のジョエル。 二ヶ月後に、結婚を控えたサビーナが 独身最後の旅行をとスコットランドへ向かう。 父親と同年代の、婚約者に愛情が持てず心が揺れていた。 黒猫サタンと、ジョエルに出会い自由を謳歌するも、父親の元に連れ戻される。 結婚は、自分の意思で決めるもの。 イライラした。2018/05/22
くまた
2
父のゴシップ紙?の共同経営者との婚約を再考するため初の一人旅に出たサビーナが霧の中で見つけた家に去ろうとする恋人を故意の事故で殺したと噂される人気歌手のジョエルが隠れ住んでいてというお話。猫のサタンは可愛いけど題名が意味不明。サビーナが一目だけでもと劇場に通い詰める姿が微笑ましかった。この設定だと婚約者ニコラスが嫌な人なのかと思ったけど(26歳上だし)、魅力的な好人物で元妻の恋人に嫉妬する姿が可愛い。ジョエルの家事は女の仕事発言は嫌だけど出費は男と考えていそうだからバランスはとれていそう。結構面白かった。2018/01/17