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内容説明
いま、全世界の科学者や医学者たちが、必死に研究開発に取り組んでいる超先端技術がある。「ゲノム編集」だ。この技術に注目しているのは、製薬・化学メーカーだけではない。グーグルやアマゾンまでもがそのビジネス・ポテンシャルに魅かれ、巨額の投資を始めている。この史上空前の技術、そしてそれが私たちの人生や暮らしに与えるインパクトなどをわかりやすく解説するとともに、科学者に群がる巨大企業の実態にも迫った必読書!
目次
はじめに
第一章 「人間の寿命は500歳まで延びる」は本当か ──ゲノム編集「クリスパー」の衝撃
第二章 解明されてきた人間の「病気」「能力」「特徴」 ──パーソナル・ゲノムの時代
第三章 ゲノム編集の歴史と熾烈な特許争いの舞台裏 ──誰が「世紀の発明」を成し遂げたのか
第四章 私たち人類は神になる準備ができているか ──グーグルとアマゾンの戦略
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Cambel
36
クリスパーやCAR-Tといった技術についてよくわからなかったので、本書で勉強。技術そのものの仕組みや理論は大体理解した(かも)。学生時代にヒトゲノム計画について習って、制限酵素でプラスミドを切って遺伝子組換えに勤しんだりしたのが、懐かしい風景になったのだと感慨深い。クリスパーがもたらした世界の変化については、米国の法制度や産業界を中心に述べられている。結びに「日本は遅れている」と書かれていて、遅れは事実かもしれないが、もっと日本、米国、EUの規制の違いの視点も欲しかった。→2019/02/25
funuu
35
DNAの塩基を比較的容易に操作する技術が確立された。これを使えば癌の治療が容易にできる。受精卵を操作して頭の良い体力もある子供もデザインできる。昔「試験官ベビー」と偏見を持たれた「試験官ベビー」も今や普通。デザイナーベビーも普通の時代がくるのだろうか?人間は神の領域に踏み込みつつある。この分野では日本は遅れている。また、アマゾン、グーグルが事業化を進めている。人間はいつから500歳まで生きれるか?がググールの売り文句だ。たぶん本気だろう。2017/10/26
inami
29
◉読書 ★4 2020年のノーベル化学賞は、「CRISPR-Cas9」(クリスパー・キャスナイン)と呼ばれる「ゲノム編集」の画期的な手法を開発した2名の科学者が受賞しました。本書の出版は2016年なので、2023年の現在ではゲノム編集の研究や技術開発は凄まじいことになっていると思うのですが、そもそも「ゲノム編集」って何?ということで本書を読んでみました。知りたいと思っていた遺伝子の構造や遺伝情報の複写のプロセスなどなど、内容は自分が理解できるぎりぎりでちょうど良い感じでした(笑)。⇒2023/03/04
tetsu
27
★5 遺伝子操作について知りたいことがまるっと分かる優れた本。 2016年の本だから現時点(2021年8月)では、技術的にさらに進んでいると思うが、基本となる遺伝子操作の概要は十分理解できた。この本で述べられている技術は、新型コロナのmRNAワクチン開発の短期間化にきっと貢献したのでしょう。 今後気になる点は、AIとビックデータを駆使したDNA解析に、日本がアメリカや中国についていけるのかという点と 優生学的観点からの人の遺伝子操作について、倫理的コンセンサスを作れるのかという点です。2021/08/27
kaizen@名古屋de朝活読書会
25
#説明歌 歴史原理特許論文法律と遺伝子病気治療応用2017/08/06
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