内容説明
近代150年、戦後70年、冷戦後20年
政治の流動化、経済の低迷、変容する家族、ナショナリズムの台頭、若者の生きづらさ、沖縄の重荷、歴史認識、憲法改正など、バブル崩壊以後に現れた現代日本の諸問題を語る、一九九七年から二〇一一年までの時評と講演を集めた一冊。鋭敏な時代認識、原理的な思考、社会科学的な歴史観をもって語られる、小熊史学のエッセンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yu
12
日々生きていて、どことなく感じている違和感がほどけていくような本。極めてニュートラルで信頼できる。こういった語り口をする人が増えると、確実に世界は前に進むのかな、と思う2020/05/26
Koike Katsuya
8
自分は小熊さんの著作を羅針盤として今の時代を分け進む為に読んでいる。相変わらずクールで明晰な論考です。2016/10/09
栗 餡子
7
時間をかけてじっくり向かい合いたい作品です。2018/01/30
白玉あずき
6
小熊英二氏の大著「民主と愛国」「1968」等は本の厚さだけで圧倒されて手が出ないのですが、これは短時間で読めて氏の思考のエッセンスに触れることができるというお得感。一番読み甲斐があったのは、歴史教育とは何なのかという講演の記録。時間を置いて再読したい、図書館に返却したくない本の筆頭ですね。積読山脈の下に埋もれている「民主と愛国」。ボケる前に読まなくちゃ。2013/02/24
勝浩1958
6
なるほどなあと感心したのが、もし北方四島が日本の統治下に入った時、そこの住民が「ロシア系日本人」として日本に編入することに繋がることによって様々な問題が発生することを指摘した事でした。無知な私は、北方領土といえば豊かな漁場や海底資源が眠っているかもしれないといったことにしか関心がいきませんでした。小熊氏は歴史や社会を研究しているのですが、そこにはそれぞれの時代に生きる人間への温かいまなざしが注がれていることを、私はこの時評集を通して実感しました。2012/05/29
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