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内容説明
アメリカを抜きGDP世界1位になっても、中国が覇権国家になれる訳ではない。先進国でもなく、共産党政権の中国には高い壁がいくつも待ち構えている。民主主義への移行は避けられない、中国の行く末を検証する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
24
2016年夏刊。著者は文革期を中国で過ごした後開放期に日本にやってきた研究者で、現代中国の躍進と、今後の展望を冷静な筆致で綴る。トランプ出現前の著作なため、TPPや北朝鮮についての分析は現状にマッチしていない部分もあるが、書名から受ける印象より中国の未来を肯定的に描こうとしている。習近平に対する評価も割合高く、そのブレーンについても紹介されているのはありがたい。しかし、中国にとっての最大の壁は、共産党1党支配ではないかと思えた。「中所得国の壁」を超えるには民主化が必要なのは各国の歴史が教えていると思う。2019/02/09
犬こ
24
深い。なにが深いかというと歴史問題が現在の国交に根強く影響し、課題難問が在りづけているわけです。中国対、アメリカ、北朝鮮、台湾、東シナ海、ロシア、これらの国との関係性はアジア圏である日本の今後に全て絡んできます。貿易相手国がアメリカを抜いて中国となった今、米中とどう外交を進めていくか日本の技量が重要ですね。中国を通じて国際関係がわかる良本。2017/02/22
バリバリブーン
2
作者が中国出身ということで、中国寄りの内容が展開されるかと思ったが、中立的に今後の中国の課題が整理されていて好印象です。 中国関係に興味がある人は読んで損はないと思いました。 あとがきにあるが、最終的に中国の共産党一党支配という民主主義と異なる価値観の違いが、覇権国家への道のりを阻害しているという記述が一番腑に落ちました。2016/09/26
masabox
0
壁を設定する書き方で9は厚みを持たせるのに最適か。課題の数で冷静に数えれば方位的なものでも要素的なものでもなく9である意味ないけど厚さはある。2016/10/07
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