マッキンゼー流 最高の社風のつくり方

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マッキンゼー流 最高の社風のつくり方

  • ISBN:9784822251666

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内容説明

多くの企業や組織は、社風を築き、保持し、強化するのに大変な苦労を重ねている。それらの組織のリーダーたちは、社風について心理学的観点に立つ系統的な知識を持たないために、直感に頼るか、あるいはよその社風をまねるしかなかった。しかし、アップルやサウスウエスト航空、ザッポス、リッツ・カールトンの社風をまねても、借りものの社風は一貫性に欠け、結局は、まがい物にすぎない。
 ほとんどのビジネスパーソンは、社風や組織文化が重要だと知っていながら、それらを築くには「秘術」が必要で、うまくいくのはほんのひと握りの天才的な人だけだと思い込んでいる。
 本書は、その「秘術」の背景にある科学を明らかにする。著者らは、過去1世紀に及ぶ研究を土台としながら、20年にわたって調査と研究を重ねてきた。対象は、プログラマーやコンサルタント、教師、投資銀行のファンドマネジャーから、サウスウエスト航空やアップルストア、スターバックスといった伝説的な社風を持つ企業の第一線に立つ社員まで、数万人に及ぶ。
 これまで社風はあいまいでわかりにくいものとされてきたが、著者たちが編み出した「社風の科学」を活用すれば、企業のリーダーは社風の強度を測定し、弱い部分と強い部分を見極め、組織文化に変革を起こし、自ら伝説的な社風を築くことができるようなる。
 著者が開発したのはトータルモチベーション指数(ToMo指数)。簡単な質問にいくつか答えて集計すると、社風を数字で可視化することができる。ToMo指数を用いれば、自社の組織文化のどこが強みでどこが弱点かが明らかになるので、自社の社風を改善していくことが可能となる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

89
『社風』をキーワードにした組織文化論◆良い社風を築くために、なぜ働くかという動機の部分を切り口にして極めて明快にその重要性を解く。実に分かりやすくてためになる。◆基本的動機(1)直接的動機:➀楽しさ、②目的、③可能性、(2)間接的動機:➀感情的圧力、②経済的圧力、③惰性。◆直接的動機は業績を向上させる。間接的動機は業績を下げる。直接動機指数-間接動機指数=ToMo指数。◆楽しさ、目的、可能性を最大にし、圧力や惰性は最小に◆ToMo評価の結果、私は間接的動機の高い社員ということになる。当然の結果であるが。2020/04/24

かんちゃん

25
良い社風とは、楽しさ・目的・可能性が高く、感情的圧力・経済的圧力・惰性が低い状態だという。良い社風は生産性や創造性を向上させ、競争力を高める。特筆すべきは、賃金報酬や成果主義的な評価制度が却ってパフォーマンスを低下させると言い切る点だ。天下のマッキンゼーが半ば世界の常識となった米国式マネジメントを真っ向から否定する。賃金報酬や評価制度は士気を高めるための有効な手段だと考える経営者は多いが、それは企業内部の競争に慣れ親しみ、勝ち抜いた末に地位を獲得した者だからこその経験則なのかもしれない。2016/09/29

Kiyoshi Utsugi

20
原題は「PRIMED TO PERFORM/How to Build the Highest Performing Cultures Through the Science of Total Motivation」で、2015年に米国で出版されたものの日本語訳になります。 本文の中に頻繁に登場するToMo(Total Motivation)が原題だとちゃんと表現されているのに、邦題には一切現れていないのが???です。😅 ただ、読んだあと、なるほどと思うようなことは多々ありました。2020/07/29

kiki

6
人の動機の6つの要素。楽しさ、目的、可能性、感情的圧力、経済的圧力、惰性。この動機を生み出すやる気に満ち溢れた社風を作ることが大切。そこで大切なのがリーダーの役割。社員一人ひとりのなぜ?に会社として答えることができる。目標管理を徹底して行い、一人ひとりの目標が組織の目標となり、一人ひとりの達成が組織の達成となり業績につながる。その見返りも適切に行われることで、社員のモチベーションアップにつながる。この当たり前のことをしっかりとできている会社は少ない。一度しっかり実践してみては?と薦めている書。2017/04/30

Predora

3
優れた企業が持つ良い社風を築くための方法をToMoという指標で説明している。人が働く理由は直接的動機(楽しさ、目的、可能性)と間接的動機(感情的圧力、経済的圧力、惰性)の6つから成り、直接的動機が高いほどToMoも高く、間接的動機が高いほどToMoは低い。ToMoが高いほど良い社風が築けているという内容。直接的動機の高い人が結果を出しており、直接的動機を高めてくれるリーダーの元で優秀な人が育っているという点は、自分の会社のことを考えてみても納得。2017/01/28

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