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内容説明
航空と鉄道は、都市間の輸送で長らくライバル関係にあり、協力関係の構築には消極的だった。しかし空港アクセス鉄道の整備が進み、羽田空港の国際化やLCCの台頭なども追い風となり、航空と鉄道の新たな関係づくりが進んでいる。訪日外国人旅客2000万人時代の到来や2020東京五輪を控え、「地方創生」が日本の課題となっている今、航空と鉄道の連携=コラボレーションの一層の充実・強化が求められている。航空アナリストの著者が、「航空+鉄道」のさまざまな可能性を掘り下げ、我が国の交通新時代の到来を展望する。
杉浦一機(すぎうら かずき)
1947年生まれ。航空アナリスト、首都大学東京客員教授。東京都や成田市の航空及び空港問題の委員会委員などを歴任。利用者サイドに立ったユニークな評論をモットーに活躍中。著書に『日本の空はこう変わる』『生まれ変わる首都圏の空港』(交通新聞社)、『空の上の格差社会』『激安エアラインの時代』(平凡社新書)、『エアライン敗戦』(中央公論新書)、『間違いだらけのLCC選び』『JAL再建の行方』(草思社)など多数。
目次
第1章 航空と鉄道が切磋琢磨した時代
第2章 コラボで新たな段階に進化した例
第3章 増える空港アクセス鉄道
第4章 望みたいアクセス鉄道
第5章 鉄道と航空の連携で変わるネットワーク
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
お抹茶
1
実現性はともかく,空港アクセスの提案が豊富。欧州主要国では,異なる交通機関の連携を総合的に進め,一部のICEはエア・レイルという航空便扱いで,車内サービスはルフトハンザが行う。欧州,仁川国際空港,香港での乗り換えサービスも参考に,首都圏空港の鉄道アクセスは乗り換えなしで都心まで30分,地方空港は20分を目標にしてほしいと主張。山口宇部,新潟,広島,熊本の空港アクセス線も提案しているが,鉄道会社は消極的。日本のように鉄道路線も航空路線も多いと,協力体制は生まれにくいのかもしれない。2021/10/03
宗芳
1
空港アクセスの時間もそうだが、金額が高い。バスも都市間より空港行きが断絶高い。アクセスバス不活性の一因だと思う。絶対無理だろうというプランもあったが、読んでいて楽しかった。2016/03/06
Yuki Yamanaka
1
個人的趣味から手にした一冊。 成田や関空をはじめとしたハブ空港のアクセスの悪さを海外と比較していろいろと提案している。 一番共感できたのは、インバウンド客を地方にどう運ぶか。外国の人が地域とかかわった体験をしたいというニーズに今の交通網では追いついていない気がする。限界集落など田舎にも行きやすい交通網づくりを地域と協力してしていってほしいものだ。2016/02/07
Km
1
うーん。なるほど、という感じもあれば、もっと他の活用法ってないかなーと思ったり。いや、具体例は全然ないんだけれども。にしても成田エクスプレスは高いなあ。2016/01/10