交通新聞社新書<br> 碓氷峠を越えたアプト式鉄道 - 66.7パーミルへの挑戦

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交通新聞社新書
碓氷峠を越えたアプト式鉄道 - 66.7パーミルへの挑戦

  • 著者名:清水昇
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 交通新聞社(2016/08発売)
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  • ISBN:9784330538150

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内容説明

万葉の時代から東西の人々の交通の要衝であった「碓氷峠」。開国後、政府により国内の鉄道建設が進んでいくなか、東海道につづき、中山道経由の鉄道も建設がすすめられた。そこに立ちはだかったのが最大勾配66.7パーミルの「碓氷峠」。この峠を鉄道で越えるために導入されたのが「アプト式」だった。急勾配に加えて26カ所もの隧道(トンネル)では煤煙に包まれ運転は命がけであった。隧道番や保線区員の奮闘に支えられ、日本初の第3軌条採用、幹線電化と進化した碓氷線。昭和38年に粘着運転方式の新線への切り換えを経て、長野新幹線開通によって廃止されるまで、幾多の艱難辛苦を乗り越えてきた碓氷線104年間の歴史をつづる。

清水 昇(しみずのぼる)
1944年群馬県生まれ。国鉄に24年間在職ののち、歴史作家になる。著書に『戦国忍者列伝 80人の履歴書』『江戸の隠密・御庭番』(河出書房新社)、『戦国剣豪100選』『坂本龍馬と幕末維新人物100選』(リイド文庫)、『幕末維新剣客列伝』(学研パブリッシング)、『お江のすべて』(河出文庫)、『悪妻の日本史』(実業之日本社)、『真田四将伝』(信濃毎日新聞社)など多数。

目次

第一章 碓氷峠の兵どもの足跡
第二章 碓氷峠往来
第三章 国営鉄道の敷設と碓氷馬車鉄道
第四章 碓氷線建設と営業運転
第五章 わが国初の碓氷線電化
第六章 アプト式鉄道の終焉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風鈴

5
碓氷峠に的を絞った内容。鉄道書なんだけど、第一章は万葉の時代から遡って、碓氷峠がどれだけ難所だったかに終始してる。その後は鉄道の建設と新幹線開通による廃止まで。だいぶ専門的だし、文体の合う合わないで読むのは疲れた・・・。碓氷線での電化運転になるまで苦労が、今まで読んだ中であれもこれもと記されている分、また廃止された分、解放されたのかな・・・と思わされた。たぶん、これも読むスピードがなかなか出なかった理由かもしれない。2017/10/29

シロクマぽよんぽ

3
碓氷線(横川〜軽井沢、1893〜1997年)の歴史をまとめた一冊。最大66.7パーミルの急坂(=1km進むと標高が66.7m上がる急坂!)に、鉄道を建設するのがいかに困難を極めたか、よくわかる。開通後も、煤煙や逆走事故、山津波などの困難とともに、碓氷線は約100年もの間、輸送手段としての役目を果たした。ちなみに碓氷線建設費は現在の30億円、総電化工事は35億円相当とのこと。鉄道の歴史は、明治以降の近代化の歴史でもある。ぜひこの本を読んでから、富岡製糸場と碓氷鉄道文化むらを訪問してほしい。2022/03/29

nosime_tombo

3
碓氷峠と鉄道にまつわる歴史についての作品。「アプト式鉄道」の66.7‰という急勾配に対する技術的な戦い、それを支えた人たちの生活、苦難や喜びなど、技術史としても歴史物としても面白く読めた。日本全国に「鉄道」が敷かれているのが当たり前の今だが、100年を超える鉄道の歴史の裏には、それを支えつづけた人たちの血の滲む努力があったのだ。2021/11/03

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