交通新聞社新書<br> 鉄道計画は変わる。 - 路線の「変転」が時代を語る

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交通新聞社新書
鉄道計画は変わる。 - 路線の「変転」が時代を語る

  • 著者名:草町義和
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 交通新聞社(2016/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784330438146

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内容説明

その時々の社会情勢や人々の思惑の中で、何度も変更される鉄道建設の計画。計画段階や敷設工事中のみならず、開業した後も変更や改良を繰り返すうちに、当初予定とはまるで変わってしまった路線も存在する。本書では、地下鉄から新幹線まで全国8路線と駅をピックアップ、多岐にわたる資料を丹念に拾い集め、開業・開通後には忘れ去られがちな、鉄道計画の複雑怪奇な変転の歴史を解きほぐしていく。一見無味乾燥な資料の中から、時代に翻弄されその姿を変えていく「鉄道計画」の全容があぶり出される――。

草町義和(くさまちよしかず)
鉄道趣味誌の編集やホームページ製作業を経て、2003年から鉄道ライターとして活動を開始。『鉄道ファン』(交友社)、『鉄道データファイル』(デアゴズティーニ・ジャパン)、『鉄道ダイヤ情報』(交通新聞社)などに寄稿。主な研究分野は廃線跡や未成線跡、鉄道新線の建設や路線計画など。

目次

第一章 東京~大宮間鉄道計画の変転
第二章 港北ニュータウンを目指した都営三田線
第三章 複雑怪奇な千葉ニュータウンの鉄道計画の変転
第四章 地下鉄銀座線に乗り入れるはずだった田園都市線
第五章 機種の変更で建設費を減らしたはずの都営大江戸線
第六章 ローカル線から在来線最速幹線に変更された北越急行ほくほく線
第七章 「新幹線ではない新幹線」に生まれ変わった奥羽本線
第八章 ローカル線を「改造」した準高速鉄道の湖西線
第九章 ホームの増設と計画変更をひたすら繰り返した東京駅

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかしくん。

35
「無責任な鉄道計画の変遷」に関する小噺が9題! 著者の記事はどれも、しっかりした資料調査の跡が感じられます。中でも、石原都知事初め関係者らの思惑・意向で、建築方法、ルート、路線名まで右往左往した「大江戸線」には、思わず失笑です。そしてもう一つ、一介のローカル線のつもりで造り、タイミングのいい開業で在来線の最速特急の走る幹線になりながら、来たる15年3月の北陸新幹線の開通で、寂しいローカル線になることが決定している「ほくほく線」には、ある種の憐みすら感じます…。2015/02/01

Francis

9
4年間積んどくして面白くて一日で読んでしまった。知っていた話もかなりあったが、よくぞここまで詳しく調べたと思う。4年間積んどくしたので状況が変わったのもいくつかあった。例えば山形新幹線の項で出てきたフリーゲージトレインは結局断念に追い込まれ山形新幹線の沿線ではやはりフル規格の新幹線にしてほしいとの要望が出ている。2018/02/19

Francis

8
再読。以前読んでいたことを忘れていた。今回も面白く読めた。ただ最後の東京駅はもう何がなんだかわからなかったのだが。2020/08/30

tak

6
湘南新宿ラインができた時、上野東京ラインの正式発表有った時、何れもワクワクしたもの。羽田空港への乗り入れも有るみたいだし、楽しみだね。2014/05/25

りやう

3
地元の千葉ニュータウン関係のは驚いた。東西線やら新宿線やらとの乗り入れ計画があったとは。土地勘は全くないけれど湖西線もおもしろかった。2015/06/08

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