交通新聞社新書<br> 「鉄道唱歌」の謎 - “汽笛一声”に沸いた人々の情熱

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交通新聞社新書
「鉄道唱歌」の謎 - “汽笛一声”に沸いた人々の情熱

  • 著者名:中村建治
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 交通新聞社(2016/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784330369136

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内容説明

明治33(1900)年の発表以降、1世紀以上にわたって歌い継がれている「鉄道唱歌」。その誕生の裏には“新進気鋭の出版プロデューサー”と“マルチに活躍する売れっ子作詞家”、2つの才能の奇跡的な邂逅と、時代をとらえた“ヒットの仕掛け”があった! 企画の閃き・立ち上げから、オファー、意見の衝突と苦闘、発売後の販売・宣伝戦略まで、商品をいかに大衆に売るか、そして類似商品の乱発にどう対応していくか……現代にも通ずる明治の人々の奮闘ぶりとヒットの秘密を、当時の大衆歌謡史や世相を紐解きながら検証する。

中村 建治(なかむらけんじ)
1946(昭和21)年、山梨県大月市生まれ。明治大学政治経済学部卒、鉄道史学会会員。著書に『中央線誕生』(本の風景社)、『メトロ誕生』『日本初の私鉄「日本鉄道」の野望』(交通新聞社)、『山手線誕生』『東海道線誕生』『明治・大正・昭和の鉄道地図を読む』(イカロス出版)、分担執筆に『鉄道史人物事典』(日本経済評論社)などがある。

目次

第1章 駅前に「汽笛一声」の歌声響く、大ヒットの兆しに喜ぶ2人
第2章 三木佐助、「鉄道唱歌」を閃く、大和田建樹に作詞を依頼
第3章 2人が別々の作曲家を推薦、やむを得ず2曲競作で併載
第4章 音楽隊での宣伝が大当たり、類似本氾濫で急ぎ続刊発行
第5章 売れ行き上々で第2版作成、表紙デザインや歌詞を修正
第6章 新鉄道網に合わせた新編や、建樹の遺志汲む訂正唱歌も
第7章 その後も続々と新鉄道唱歌、全国に残る鉄道唱歌の面影

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

またゆき

1
鉄道唱歌自体にまつわるエトセトラ。 歌詞の内容の理解を深めたい人は別の書籍へ。2014/12/27

やまほら

1
過去の著者の作品(「東海道線誕生」「日本初の私鉄日本鉄道の野望」等)と同じく、史実に基づき、会話を創作した形で読みやすい、「鉄道唱歌」の作詞者・作曲者・出版社等にまつわる物語。知らなかったことも多く、興味深く読めた。歌詞が模倣であることは否定している部分については、ちょっと論拠が弱いような気がしないでもないけど。2013/06/22

Takamitsu Tsubo

0
鉄道唱歌が好きなので、購入。 どうやって曲が発表されたか、関わった人間の背景などの、レポート的な内容であり、良く調べておられるとは思いましたが、「謎」と銘打つまでの話は無いように思いました。 2015/05/25

rbyawa

0
d189、鉄道唱歌って駅弁大会の時にエンドレスで流れてるあれよね、と考えていたら、本の中でも挙げられていた、ちょっと印象的な使い方だよね。ただ、歌えるかな、と思ったら全く歌えず、動画でも探すかしら。古い鉄道を好きな方がたまに触れているこの鉄道唱歌、正直なところ、当時様々な混乱があったことはわかるのだけれどもそもそもそういう出版事情ね、というのが正しい見方っぽいねこれ。この後の追及も追随しようとした出版社らが関わっていただろうと思うとわりと苦笑い。出版廻りが賑やかすぎて、それに終始したのがちょっと残念かな?2013/12/16

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