内容説明
過疎化の進展やモータリゼーションの波に押され、廃止・縮小の歴史をたどってきたローカル線。しかし、なかには、街づくりの中核として位置づけられ、さまざまなアイデアによって話題を発信しつづけるミニ鉄道もある。本書では、鉄道を地域の歴史、社会、文化そのものととらえ、それぞれの地域における将来に向けた鉄道活用策を指南する。
浅井 康次(あさいこうじ)
大阪府出身。京都大卒業後、開銀(現:日本政策投資銀行)入行。本店営業部や支店などで多くの地方鉄道の融資や審査に携わる。調査部参事役、設備投資研究所主任研究員、審査役などを経て現在、内部監査役。「ローカル線に明日はあるか」で平成17年度交通図書賞受賞。18年「論説地方交通」上梓。19年度総務省「路面電車事業の活性化に関する調査研究会」委員。21年度(財)運輸政策研究機構公共交通支援センター顧問などを歴任。 現在、帝京大学経済学部教授。
目次
第1章 ローカル線のいま
第2章 ローカル線の運営と展望
第3章 “三セク鉄道だより”から
第4章 路面電車は走る
第5章 がんばれ 観光鉄道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようこ
4
タイトルからはローカル線沿線のガイドブックのような印象を受けるが、内容は全く違い、ローカル線をとりまく厳しい状況や努力についてのものだった。これを読むとローカル線を応援したくなる。2011/07/11
かー
2
軽いタイトルの割りに、中身はしっかりとローカル線問題を論じている。2010/09/07
だんだん
0
登場しているローカル線に一度乗ってみたくなった。富山はここ数年で何度か訪れており、LRTが街を印象付けることを実感、このような再生(試行)事例がどんどん増えることを祈るばかり。2015/06/07
rbyawa
0
d127、わりとよくあるタイプのローカル鉄道の存続の立場からの本、なのですが、ちょっとだけ違ってるような気がしたのはもともとが行政の人で、もとは廃止に賛成してる立場の人だったからですか、納得。具体的にはバスが採算取れてない地域でLRTにしても仕方ないとか、自動車所有との優位が取れなければ厳しくなるね、だとか、冷静な視点なのでわかりやすい気がします。ただ、やっぱりなきゃ困る人たちが一定数いて、通学のため通院のため長年住んだ土地から引越ししなきゃならないのは酷だ、というのは個人的には賛同したいラインだよなぁ。2013/09/06
かめかめ
0
赤字ばかりが注目されているローカル線。 でも、車を利用することのできない、社会的弱者にとって、鉄道や路面電車は大きな味方です。 郊外型大型店舗ばかりでは、街の活性化にはつながらず、格差社会を増長するだけです。 公共交通は、黒字を前提に考えるものではないのです。2010/06/19
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