交通新聞社新書<br> 日本初の私鉄「日本鉄道」の野望 - 東北線誕生物語

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交通新聞社新書
日本初の私鉄「日本鉄道」の野望 - 東北線誕生物語

  • 著者名:中村建治
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 交通新聞社(2016/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784330192116

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内容説明

2010(平成22)年12月4日、東北新幹線が新青森まで開通した。一方、在来線の東北線は、1891(明治24)年9月1日に上野~青森間の全線が開業、2011年(平成23)年が120周年目にあたる。これを建設したのは、岩倉具視らが中心となって当時の華族などの有志から資金を募って創立された、日本初の民間鉄道会社「日本鉄道」。社名は、当時、東北から九州までの日本全土を視野に入れて付けられた。本書では、その創立前夜から東北線全線開業までの明示鉄道人のドラマを追う。

中村建治(なかむらけんじ)
1946(昭和21)年、山梨県大月市生まれ。明治大学政治経済学部卒業。鉄道史学会会員。鉄道史に親しむ一方、駅舎に関心を持ち、全国行脚の旅を続けている。著書に『中央線誕生』(甲武鉄道の開業に賭けた挑戦者たち=本の風景社)、『山手線誕生』(半世紀かけて環状線をつなげた東京の鉄道史=イカロス出版)、『メトロ誕生』(地下鉄を拓いた早川徳次と五島慶太の攻防=交通新聞社)。『東海道線誕生』(鉄道の父・井上勝の生涯=イカロス出版)、分担執筆に『週刊百科・歴史でめぐる鉄道全路線』(朝日新聞社)などがある。

※電子書籍の仕様による紙版と異なる図版・表・写真の移動、本文中の参照指示の変更、ほか一部修正・訂正を行っている箇所があります。予めご了承ください。

目次

第1章 26時間で東京~青森間を結ぶ、初の私鉄が9年余で完成
第2章 日本初の鉄道会社が誕生し、岩倉具視が「日本鉄道」と命名
第3章 東京起点は逆転で「上野」に、攻防を経て「山手線」を開業
第4章 東北方面の分岐は「大宮」に、仙台では厳寒深夜の開業式
第5章 海岸路線に軍部が横ヤリ、3日間にわたり全通式典
第6章 山手・磐城・日光線等も建設、国有化され25年の経営に幕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかしくん。

30
東北線はじめとする日本鉄道のお話です。起点が上野になった経緯(対案の品川が今の山手線の起源となること、私には意外でしたが小名木川も候補だったこと)や、一方で、仙台を通さず、山形・秋田を経由する案があったこと等、当時の時代背景も窺えてきました。(付録の地図が、これまた味わい深いですね!)2015/01/17

かもはし

2
東北の方の鉄道の変遷がすらすらと読めた。2013/12/22

ハキ

2
小見出しが丁寧に付けられているので目次を読むだけでも流れがつかめる。本文はとにかく読みにくい。ドキュメンタリー風にしているのはわかるがあまり上手くいってないような。人物が登場するたびに出てくる(〇〇生まれの当時△歳)という記述が鬱陶しかった。出身地も年齢も流れ上必要な描写じゃないし。付録の地図と時刻表は面白かったです。2013/11/04

rbyawa

2
d053、日本鉄道株式会社というのは今でいう半官半民、資金を民間が出して政府に工事を委託した鉄道会社で最初の私鉄。前からぽちぽち読んでいたけれど特にわかりやすかったのが「民間出資のからくり」と品川線が作られた理由の辺り、ああ、東北出身者が多い日本鉄道側が上野(東京の北側)(新橋品川は官設路線、東京の南側)でいいやって思ってるんじゃないかと国が疑ってたとw そこまで根拠あるわけでもなさそうですが後世から見ると納得の理由だなぁ。もう少し技術的な話も知りたかったんですが、それは余所で補完しよう、面白かったです。2013/04/24

なかきたーじゅ

2
★★★★☆非常に読みやすかった。日本鉄道の歴史をザッと概観することができた。また、参考文献も非常に詳しく分類されており、為になる。他の本も読んでみたいと思える一冊。2012/08/25

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