FREE CULTURE

個数:1
紙書籍版価格
¥3,080
  • 電子書籍

FREE CULTURE

  • ISBN:9784798106809

ファイル: /

内容説明

<p>サイバー法の第一人者レッシグ教授による 『CODE』、『コモンズ』に続く待望の第3弾!</p><p>コピーコントロールCD(CCCD)や、Winny開発者逮捕など、日本でも「インターネット+新しい技術+法」の側面で話題が沸騰している。本書は、アメリカでの著作権にまつわる主張や訴訟沙汰に見られる多くの極端さや、文化保護に貢献するとは思えない事例を取り上げ、「歴史上、文化の発展をこれほど少数の人々がここまでコントロールする法的権利を持っていたことは未だかつてないのだ」と警鐘をならす。そして、常識的におかしいことがおかしいとして否定されるような現状の問題を再構築しなくてはならない。著作権分野で、それが可能なことがいくつかある。著者自身の著作権延長違憲裁判の解説や、裁判後の動き、憲法に対する思いをつまびらかにし、その解決の糸口になる具体的手段として、登録制・更新制を採用した著作権制度改定や、クリエイティブ・コモンズという新しい概念を提案する。</p><p>※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。
※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。</p>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

1
前2著以上に本書は現実世界を中心に据え、法、市場、規範、アーキテクチャの4規制をさらに検討する。サイバー法学の現実世界でのテーマは著作権であり、自由かつ無料(free)を理想とし、オープンソースによって創造されるサイバー空間におけるソフトウェアの特許取得が、アーキテクチャの規制を強化し、現実世界にまでコードの支配を推し進めると著者は批判する。著者は、クリエイティブ・コモンズによるパブリック・ドメインの再構築や著作権期間の短縮が、現行の著作権で利益を独占する巨大メディア企業への対抗策と考える(2005刊)。2018/06/02

KABOOM!™(かぶーん)

1
知的所有権に利権をからめて私服を肥やそうとしていた旧来のメディア大手企業が、ネットという新しい空間の中で相対化されつつあり、ミックス文化のようなフリーなリソースを使った新しい文化の発展を疎外するように動いたり、自分たちの既得権益を守ろうとしてて、法もまた彼らの権利を守る為に働いているという次第です。知的所有権への消費者の対応の仕方について、倫理的な問題を敢えて排していたのが如何にも法学者ですが、指摘の大部分は最もだし、これも多くの人に読まれるべきではないかと。2014/07/16

SnowFlakeShow

1
レッシグ先生の前著『CODE』を読んだことがあるが,理念的で素人の自分には半分も理解できなかった.その点,本書は具体例を豊富に挙げて説明しているので大変分かりやすい.2013/05/30

里馬

1
著作権の持つ商業的利権、もたらし出す創造の制約。2011/02/07

雨野

1
暴走する著作権の解釈に対する痛烈な理性的批判を加えた一冊。即ち、永久の著作権は、著作物が持つ公共の文化的な側面を無視しているというわけだ。語られているのはアメリカのことだが、対岸の火事ではない。創造的文化の危機を切実に感じた。2010/12/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/105278
  • ご注意事項