全貌ウィキリークス

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全貌ウィキリークス

  • ISBN:9784152091970

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内容説明

門外不出のイラク戦争日誌や外交公電など、各国政府のトップシークレットを次々と暴露する、前代未聞の内部告発組織「ウィキリークス」。以前からこの組織を取材し、創設者ジュリアン・アサンジの信頼を勝ち取ったのが本書の著者、ドイツ「シュピーゲル」誌のトップ記者である。密着取材を許され、ウィキリークスのメディア・パートナーとして活動を共にする2人。その過程で、彼らはこの組織の「偉業」だけでなく、謎に包まれたシステムの意外な脆さ、アサンジがひた隠す数々の「汚点」、そして現代ジャーナリズムが抱えるジレンマをも浮き彫りにしていく――。

いま世界でもっとも注目される組織のすべてに迫る、決定版ドキュメント。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ntahima

21
【市図書7】韓国の情報機関による盗聴疑惑を暴露したのがこのココ!以前から名前は知っていたが単なるハッカー集団かと思っていた。ジュリアン・アサンジという希代のカリスマが作りあげた国境なき国家機密暴露団。情報の民主化を強く訴えているにも拘わらずウィキリークスの運営は決して民主的ではなく、アサンジという個人に過集中している。彼が居なければ誕生しなかったことは確かだが今の体制では長続きしそうにない。離脱メンバーの立場から書かれた内幕ものも読んでみたい。そうそう、日本政府・企業も盗聴されていたって話が最近出たね。汗2015/08/06

garth

8
一読、巻を措く能わず。たいへん興奮させられるのだが、同時になぜ自分はこれまでこのことを知らなかったのだろう?と思わずにはいられない。イラク戦争日誌に基づく詳細なイラク戦争の歴史書というのは出ていないのだろうか?日本にとってはアフガン戦争もイラク戦争もしょせん他人事でしかないのだろうか。クラウドソーシング(うまくいかない)、プライバシーの未来(なくなるだろう)などいろいろ考えさせられる。2011/02/18

nonnomarukari(ノンノ〇(仮))

6
話題になっているウィキリークスについての著作。ウィキリークスという組織そのものよりもアサンジ本人についての記述が多いなと読み始めた時は思ったが、しだいに読み進めていくうちに彼自体がウィキリークスそのものなんだという事に気付かされた。権力に対して反抗する彼の生き方自体がウィキリークスという組織だったんだな。その反面ウィキリークスは彼によるワンマン体質な組織であり、反対する人は辞めさせられる事もあったようだ。知っているようにアサンジは逮捕されたが、彼なしの組織はどうなってしまうのか注目したい。2011/04/23

壱萬弐仟縁

5
内部告発は組織がおかしな方向に行っているときには社会に知らしめる必要がある。それはいじめがかなり問題化している日本社会でも必要である。個人が勇気をもってリスクを冒してでも訴えることは重要だが、その人にその後の責任がかぶされるのは可哀想過ぎる。アサンジ氏は人脈豊富、大股で軽やかに歩き、高度に集中した偏執的働きぶり(199ページ他)。そうしたアクティヴな人物像であるからこそ、正義に反することには沈黙できないのだ。ネットの世界は時に流言、デマなど問題化するが、本当に知っておきたいことは周知しないとまずいだろう。2013/01/24

roughfractus02

4
独シュピーゲル記者の著者は超監視社会でのメディアの役割を問う。アサンジのハッカーとしての生立ちから2006年のウィキリークス創立、彼らを有名にしたコラテラル・マーダーのリーク、そしてアサンジ逮捕まで(2010)を辿る本書は、一方でアフガン戦争記録リークでの既成のジャーナリズムとの連携(その分析力の活用)、他方で米外交公電流出の際の米からのDos攻撃、資金やアクセスの遮断、アサンジの国際手配を記述しつつ、法を拡大解釈して「国境なき危機」を作る国家に対し、ウィキリークスが正義を問い直す契機となる点を強調する。2018/04/25

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