小学館新書<br> 魚が食べられなくなる日(小学館新書)

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小学館新書
魚が食べられなくなる日(小学館新書)

  • 著者名:勝川俊雄【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 小学館(2016/08発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784098252787

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内容説明

なぜホッケは高くて小さくなったのか?

居酒屋で出てくるホッケ、最近は小さいと思いませんか。小さいどころか、ホッケを置いていない店も増えています。ホッケの漁獲量は、なんと最盛期の9割減。大きな魚を獲り尽くして、いまは成長しきっていない小さいホッケまで獲っている状態なのです。ホッケだけではありません。サバは7割減、クロマグロやウナギはすでに絶滅危惧種です。輸入魚も、世界的和食ブームの影響で、価格が上がっています。このままでは本当に、魚はめったに食べられなくなってしまいます。
日本は世界第6位の広大な排他的経済水域をもつ漁業大国だったはずなのに、なぜこうなってしまったのでしょうか。中国漁船の乱獲? クジラが食べ尽くした? 地球温暖化の影響? いいえ、そうではありません。日本の漁業が抱えている大問題を気鋭の水産学者が解き明かし、日本人がこれからも美味しい魚を食べ続けるにはどうしたらいいかをわかりやすく解説します。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mura_ユル活動

91
日本漁業は衰退の一途を辿っている。その原因と必要な戦略は?日本漁業の歴史や海外の事情など踏まえ、本書で提言を行う。「こんなにまで問題を抱えているのか」が第一の実感。仕組みが時代とともに変わっているのに変わらないルール。政策は消費者ではなく生産者のために作られてしまっている。「世界6位のEEZ(排他的経済水域)の広さ」「世界でも類を見ない好漁場の存在」「魚の価値を最大限に引き出す魚食文化」を活かし、再興を願う。2017/02/26

えちぜんや よーた

84
ミクロ経済学でいうところの「共有地の悲劇」に該当する問題。勝川先生は経済学的に最適な管理方法を提案されているけど、まぁでもあれこれとしがらみがあって、なかなか改革は進まないような気はします。2016/09/21

ましゃ

32
日本の漁業システムは江戸時代から変わっていない。早い者勝ちで魚を捕り続けた結果、日本の海の水産資源は減ってしまった…外国は国の政治が主体となり水産資源対策を行なっているのに対して、日本の政治は主導して何も行われていない。漁業は日本の政治と似ている。政治家、官僚(水産庁)、業界団体という三すくみ構造が変わらない漁業の元凶にある。国は間違いを認めない。福祉、雇用も大切だけど人の元となる食の資源を大切にしなくちゃ。本書には漁業への問題提起、再生への道が書かれている。変わらない日本、漁業のままではダメなんだ。2019/07/14

リキヨシオ

30
日本の魚事情は自分が思う以上に深刻。日本の漁業は天然魚が減って漁獲量が下がるごとに漁具や漁法を進化させて新たな乱獲を繰り返した。やがて日本の漁獲量は最盛期と比べて4割以下にまで減り成長してない魚も乱獲されて魚の減少と小型化を招いた。期待される養殖魚もシェアで10%以下。漁業者も平均年齢60歳という高齢化と深刻な後継者不足になり悪循環。漁獲規制が世界の潮流なのに変われない日本の漁業。そもそも人口1億人の日本が人口13億人の国家と漁獲量を競う時点で日本は魚の獲り過ぎで消費者も魚について知らずに求めすぎた…反省2016/09/15

魚京童!

17
頑張ってた。でも間違ってる。間違ってるというか変わらないと思う。壊れるのを笑ってみているしかない。頑張っている人がいる。支えきれないよ。自分のやりたいことのためにやるようになる。だって無理だもん。大きな存在に勝つためには時間がかかる。でも必ず崩れる。崩れた時に一番乗りする必要がある。ここには大きなブルーオーシャンが待っている。それは間違いない。だって、どう考えたって、儲けることができる。持続的にお金が入ってくる。みんな知らないだけ。今の日本の技術はすごい。でも知らない。知らない人に教えるのは詐欺師だけ。2019/09/19

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