社会法則/モナド論と社会学

個数:1
紙書籍版価格
¥4,180
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

社会法則/モナド論と社会学

  • ISBN:9784309244594

ファイル: /

内容説明

タルドが自身の主著を要約した「社会法則」、いまだに斬新な方法論「モナド論と社会学」を収録。世界的に新たな読解が開始されているタルドの思想の核心をあきらかにする重要書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hitotoseno

6
社会は絶えず無限小の差異によって成り立っている。一人の人間が他人に及ぼした影響がまわりまわって、いずれ偉大な人物を生み出すかもしれない、と言ってしまえば夢物語に思えるだろうが、現実を注視してみれば思いの外こうした影響関係が成り立っているものなのだ。我々は現実の分析を怠った上で夢物語であると断じているにすぎない。その点ではどちらが蒙昧だろう? 本書を読んで自戒ができたならば、著者が提示する社会モデルは分析の結果としてのみならず、絶えず社会の差異を見つめ続けよ、との命令としても映ることとなるだろう。2013/05/09

ゆうき

4
社会は反発、対立、順応というプロセスを経て模倣によって個人から個人へ模倣され社会へと還元される。日常生活で個人がいかに苦しく叫ぼうとも世界は応答しない。毎日、個人は孤独の中で絶望し、死を考える20世紀の神なき時代において個人を救済するシステムは機能しない。だが複数の模倣は無限小の社会対立によって個人はその対立に押しつぶされるかもしれない。しかしその対立は未来の社会的調和の条件であり順応は世界に対して沈黙ではなく不協和な喧騒に満ちていることを教えてくれる。そして世界に順応をもたらすのは個人の想像力である。2013/03/21

SQT

1
思想書として面白い。あるものとあるものが相互に影響を及ぼしあって、時には対立して、でも対立した結果は和解(妥協)かバチバチかで、たまには違う意見を取り入れたりして、そんな感じで今の社会がある、みたいな?この、あるものとあるものの対立のなかには個人の心のなかでの葛藤も含まれて、内的対立→外的対立と進むらしいが、葛藤を抱えたまま意見を言わざるを得ない機会もあるのでは、と思った。モナド論については、無限小のものに社会のすべてを還元できると。ただ、そのなかで、現れているもの(ここでなぜか集合的に、というより個人に2017/04/04

msykst

1
激アツ2016/07/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/87520
  • ご注意事項