文春e-book<br> 「戦争」を語る

個数:1
紙書籍版価格
¥1,100
  • 電子書籍
  • Reader

文春e-book
「戦争」を語る

  • 著者名:立花隆
  • 価格 ¥1,018(本体¥926)
  • 文藝春秋(2016/08発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163904900

ファイル: /

内容説明

「知の巨人」、はじめての戦争本。

「長崎という街に自分が生まれ、そこが世界で二番目に原爆を落とされた
という事実は、僕の人生に大きな影響をもたらしました」
被爆の記憶を後世に残すために、日本人は何をすべきか?
北京からの引揚体験、原水禁運動に打ち込んだ若き日・・・。
ヒロシマ、ナガサキ、アウシュビッツを通して、いま伝えておきたいこと。

【目次】

<第一章 少年・立花隆の記憶>
焼け跡の残骸が遊び場だった/DDTと給食の脱脂粉乳/あのころのリアルな日本 など

<第二章 「戦争」を語る、「戦争」を聞く>
カンパを募ってイギリスへ/なぜ「運動」をやめたのか/戦争体験を語り継ぐ/
戦争非体験者とのギャップをどう埋めるか など

<第三章 おばあちゃん引き揚げ体験記>

<第四章 敗戦・私たちはこうして中国を脱出した>
いま戦争を語ることについて/母、太平洋戦争開戦の報を聞く/
玉音放送を聞いた日/窓から見た広島は焼け野原 など

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

36
奉安殿と呼ばれる建物を設置して、中には教育勅語とご真影が丁寧に保管されていました(34頁)。戦争の最末期に、実際に皇居前で腹を切った人がたくさんいます(55頁)。原爆被害の実態を伝える報文として長田新編『原爆の子』岩波文庫、永井隆編『原子雲の下に生きて』アルバ文庫 は今でも読む価値があります。峠三吉『原爆詩集』、栗原貞子『生ましめんかな』は若い人に。ショックを受けたのは、川上郁子『牧師の涙』長崎文献社(75頁)。改めて、立花先生のご冥福をお祈り申し上げます。 2021/06/23

matsu04

28
戦争、ことにヒロシマ・ナガサキのリアルな実態を今伝えていくことの大切さを立花隆が訴える。第4章は異例の立花家による座談会。2016/08/01

DEE

15
戦争を体験した人たちが、それほど遠くない将来にいなくなる。自ら北京で終戦を迎え、戦後の焼け野原で少年時代を過ごした著者が、危機感を持って戦争を記録しようとする試みの一環。 戦争が終わっても戦後はずっと続くと自分は思っている。だからどんな形であれ次世代に語り継いでいかねばならない。 2020/12/29

きゅうり

6
北京からの引き上げは満州に比べ平穏だった。それでもやはり情報がなく小さい子供を連れて不安だったろう。2021/09/04

trazom

5
立花隆さんの最近の本は、少し安直。この本も、従来の著作の再録と家族の座談会という安易さ。立花隆さんの前半生が、よくわかる。無教会派クリスチャンの両親とともに北京に渡り、終戦後、命からがら帰国した後、原水爆禁止運動に身を投じるが、活動が分裂し対立する状況に失望したことが書かれている。確かに、この本は、単なる私的な体験録であり、私のように立花隆さんを心から尊敬する人間にとって面白いだけなのかもしれない。でも、こうしてパーソナル・ヒストリーを語り継ぐことは、歴史と向き合う手段の一つとして、有意義なことだと思う。2016/09/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11089758
  • ご注意事項