内容説明
16才の時に長崎で被爆し、背中一面のケロイドなど重症を負った谷口稜曄(すみてる)さんの体験を伝え続けるための絵本です。
作者はニューヨーク在住のイラストレーターで、アメリカで発売された英語版の日本語翻訳版として発刊します。
谷口さんは、2015年の長崎原爆式典でスピーチを行い、ノーベル平和賞の候補にもなりました。
谷口さんが生きているかぎり語りたいメッセージが込められた作品です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
28
長崎で被爆した方を取材した作者の絵本チックな本。沢山の人に読んでいただきたい本でした。柔らかな絵で描いているのにとても胸が痛く、何も知らなかった自分を恥ずかしく思いました。被爆して、生き残った方の地獄よりも地獄のような苦しい年月、そして、死ぬまでそれが続くことを思うと辛くて無力な自分が情けない。せめてこの本の内容を多くの人に伝えていきたいと思います。2016/09/04
葵衣
3
長崎で原爆の被害に遭われた、谷口稜曄さんについてのお話。絵本の形で語られている。被害に遭い生き残った方々が、その後長きにわたってどれほど苦しまれているのかを、私達はちゃんと知らなければならない。2025/08/22
星辺気楽
2
この方を支えた奥様の偉大さに一層感動しました。2016/09/21
SK
1
249*谷口さんの、原爆で真っ赤に火傷した背中は、何度見ても本当に痛々しい。出会って10日で結婚とは、すごい時代だ。山口さんとお友だちだったのですね。最後まで読んで驚いたけど、奥様が刊行直前に亡くなっていたとは。2017/08/20
しゅんぺい(笑)
1
こういう絵本が本当に大切やな、と思う。ひとたび開いて読み始めると、なんと自分はちっぽけなんやろう、と思わされる。生きていく覚悟がぜんぜんちがう。2016/11/17