内容説明
【電子オリジナル特典】
・加藤直之、張仁誠、宮武一貴の貴重なイラストや設定を高精細で収録!
・映画撮影前の「ミネルヴァ」号、「スペース・アロー」号
・【初公開】小松左京直筆「さよならジュピター」脚本、小説原稿、シナリオ原稿
・小松左京ライブラリ解説
時は22世紀。木星太陽化計画の調査主任・本田英二は、旧友でパイロットのホジャ・キンの来訪を受けた。ホジャ・キンは冥王星軌道外からやってくる彗星の数がここ数年激減している理由探査のため、2年余りの長旅に出かけるという。──これが彼らの最後の出会いであった。やがて明らかになる驚愕の事実。太陽系50億年最大の危機に、人類の英知はどう立ち向かうのか? 日本SFの金字塔が、さまざまな特典付きで電子化! (電子版では紙版の上下2冊分を、1冊にまとめています)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひびキング
8
この頃のSF作家の凄まじいまでの想像力には圧倒される。裏を返せば想像力と科学技術のバランスが最良の時代だったのかもしれない。後書きに誕生の経緯が明かされているが、映画脚本の小説化だからか氏の作品の中でもエンタテインメント色が強く読みやすいので未読の方にもお薦めできる。頭の中にジュピターの壮大な景観を想像しながら巨匠の創造力に挑みましょう!ちなみに高校以来の再読。当時の記憶はL・R3だけですな(^_^;)2014/09/19
maimai
6
実は未読だった小松作品。たぶん映画公開と相前後して購入したきり、ずっと積んであった。いま読むとさすがに古臭い部分も多いなぁ。感想は下巻で。2025/05/20
しんこい
3
映画がぼろくそに言われている評を読んだので、原作も心配でしたが、どうして火星で地上絵が見つかる発端から、木製を太陽化する計画に彗星探索やら絡めて、本物っぽいデータで裏打ちされて、読み応え十分でした。2017/01/15
酔花
3
火星の氷床下から巨大な地上絵が発見されるという途方もない発想が魅力的なオープニング。導入でしかない地上絵の学術的描写が殆ど正確で、小松氏の博覧強記ぶりが窺える。木星への潜行など、ハードSFとしての側面も読み手によっては感興だろうが、あいにくそちら方面の素養がない僕にとっては面白さの半分も分からなかった。むしろ、後半徐々にクローズアップされていく太陽系の危機というダイナミックな展開の方が楽しく読めた。2014/04/10
ぎゃぐれー
2
感想は下巻で。2018/01/11