双葉文庫<br> 蛇行する月

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紙書籍版価格 ¥590
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双葉文庫
蛇行する月

  • 著者名:桜木紫乃【著】
  • 価格 ¥473(本体¥430)
  • 双葉社(2016/07発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575518948

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内容説明

「東京に逃げることにしたの」。高校を卒業してまもなく、同級生だった順子から清美に連絡が入る。二十も年上の男と駆け落ちするという。故郷を捨て、極貧の生活を「幸せ」と言う順子に、それぞれ苦悩や孤独を抱えた女たちは引き寄せられていく――。自分らしく生きてゆくことの難しさ、そこにある確かな希望を描いた連作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

348
ああぁ、桜木さん、ホントに上手い。無駄なく歯切れのいい文章に、最後まで心臓鷲掴みされた。連作短編を綴るのは北国で生まれ育った6人。でも本当の主人公は、その真ん中にひっそりと生きる「順子」。「お父ちゃんのこと、好きになっちゃったから」「わたし今、すごい幸せ」「いつも直子の幸福を祈ってます」そんな順子に、ラスト直子がかけた言葉「(順子は)誰も傷つけてはいないよ。みんな自分で選んで、自分で決めてるんだから」彼女たちはみな蛇行する川、海に向かって流れていく。個人的桜木さんベストかも。2017/07/20

しんごろ

235
高校の図書部の友達を中心とした女性6人の連作短編!年代を変えながら女性の人生、考え、幸せを考えさせられる物語でしたね(^^)順子本人が幸せならそれでいいと思うし、そこまでの過程で共感できない人もいてもおかしくないし…幸せの価値観は人それぞれだね。登場してくる女性たちも前に進んでいくんですが、どこか切ないんですが、また再読したくなる物語です。再読するならBGMにたむらぱん『ノウニウノウン』がいいかな(^^;)【サイン本】2016/07/21

おしゃべりメガネ

196
文庫にて3年ぶりの再読でした。もちろん桜木さんワールドは健在?で、正直明るめの話ではないのですが、この独特な陰鬱ともいえる雰囲気を期待して読んでいる自分がいるので、ある意味満足しています。6人の女性の視点から繋がれていく物語は、あらゆる女性の生きざまをも優雅に綴っています。桜木さんには必須の儚さや悲哀はしっかりとブレンドされており、やはりこの'味'はやめられずクセになってしまいます。25年におよぶ四半世紀のクロニクルは読んでいる側に幸せのあり方、捉え方を問いかけてきているようで、深く考えさせられました。2018/03/25

じいじ

138
 本当のしあわせって、なに? を心に問いながら読み進めた。高校を卒業した6人の女たちのその後を、それぞれの目線で綴った物語。キーは、妻子ある中年男と駆け落ちした順子。彼女への関心が形を変えて登場する筋立てが面白い。男との逢瀬、その快楽を男の妻へのヤキモチではなくて、自分への褒美だと思おうとする女心が切ない。紫乃さんのこうした心情描写の巧さは流石です。また、「口に出せる程度の愚痴はノロケだ」など名言の数々は、今作でも冴えている。明日への希望の余韻を残す「女」の物語です。2017/05/08

おかむー

135
読み終えるとき、タイトルに呼応するラスト4行がずっしりと響く。桜木作品を初めて読む人にはこれを勧めたい良作ですね。『たいへん』寄りの『よくできました』。6人の女性を主人公にした連作短編は、父親ほど歳の離れた男と駆け落ちした順子との関わりが軸となる。失踪届を出された内縁の夫、難病を抱える息子、流行らないラーメン屋でおしゃれにも縁のない生活。それでも愛する家族との暮らしを「しあわせ」とほほ笑む順子の姿はそれぞれの幸せの尺度を問いかけてくるようだ。湿度の少ない薄明りの射す空気感はやはり桜木作品ならではですね。2016/10/23

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