内容説明
戦後70年、いま「日本の戦争」を学び直す! 膨大な史料から明らかになる「自慢」でも「自虐」でもない5つの戦争の真実とは。世界は日本と「あの戦争」をどう評価したのか――日本の近現代史を気鋭の論者がわかりやすく総覧する一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hk
13
「中国の歴史はプロパガンダであり、韓国の歴史はファンタジーである。そして日本の歴史こそがヒストリアイだ」と言ったのは欧州の著名な歴史家だったかな。本書はプロパガンダ(本書でいう主観的な歴史)やファンタジー(同じく主観的な歴史)だけでなく客観的な歴史(そんなものがあるとは思えんが…)も織り込んで歴史を鳥瞰しようと息巻いている。その成否は…どうなったかといえば…なんとありきたりの歴史解説書に落ち着いている。こういった企画は自虐史観に終始するのが専らだが、本書は9時の方向ぐらいにしか偏ってはいない。珍事である。2017/01/27
樋口佳之
10
日本は戦争でイギリスやオランダの国力を低下させたのだから、植民地の解放に貢献したのでは、という考え方も成り立つように思えます。けれども、その論理が正しいなら、アジアとアフリカの植民地解放に最も貢献したのは、ナチスドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーだということになってしまいます/今村均中将は、他の地域の司令官よりも現地住民の心情に配慮する姿勢を見せ、オランダ統治時代の差別的な慣例を廃止して、原住民のインドネシア人を市長や県長に2016/08/18
黒頭巾ちゃん
9
素晴らしい!▼日清、日露戦争は国際秩序に則ったやり方で勝った。それにより、領地拡大したが、欧米にとっては脅威になった▼国体思想(日本人が一番)により、皇道派や大東亜共栄圏思想や精神論が蔓った▼天皇機関説から主権設定となり大義名分に使われた▼中国の内乱に乗じて領地を拡大、大東亜共栄圏は資源の確保のためだった▼秩序が作れないので、強奪強姦が起きた▼A級戦犯は罪の重さではなく質。A級→平和を穢した、B級→戦争始めた、C級→人道に反した▼日本国憲法の下地は日本人が作ったので、押し付けられた物ではない2022/01/29
Mana
7
◯日清戦争、日露戦争→だいたいは知ってた ◯第一次世界大戦→とても参考になった。戦争は玉突きのようにヨーロッパ各地に転がっていったこと、日本の参戦理由がよく分かってなかったけど権益確保のため半ば無理矢理参加したこと、戦争後イギリスやアメリカの権益を侵す立場になって警戒され始めたこと ◯日中戦争→甘い見通しで始めた戦争が泥沼になったのは、第一次世界大戦のオーストリアや芳華の中越戦争と同じ。◯太平洋戦争→開戦を避ける余地があったかなかったかは意見の分かれる争点 東南アジアでの政策について詳しい解説が良かった2019/07/23
Noribo
4
戦前の歴史について何冊も読んだが、なぜ日本は太平洋戦争に突入したのか、あらためて考えたくてこの本を手にした。満州事変以降急激に好戦的な雰囲気が日本中を覆ったとされているが、この本では日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、日中戦争、太平洋戦争の5つの戦争が大きな歴史の流れの中でどのように位置づけられ、後の世にどのような影響を与えたのかをさまざまな視点から読み解き、戦争を軸とする日本の近現代史を見直している。これにより日本が次の戦争の当事国となる可能性を多少なりとも減らしたい、これがこの本の目的だ。2022/02/09
-
- 電子書籍
- 悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は…
-
- 電子書籍
- 本一冊で事足りる異世界流浪物語7 アル…
-
- 電子書籍
- 別冊少年マガジン 2017年4月号 […
-
- 電子書籍
- [東日本大震災・原発事故] 復興まちづ…