内容説明
初体験。それは若者だけのものではなく、中年期は“初体験ラッシュの第2ステージ”なのだ。自分の心身の衰えのみならず、親の死、祖母の介護など老いにまつわるものから、初めて行く国、初めて乗る列車、EXILEのコンサートなど未知の世界が広がるものまで。そして、あの東日本大震災と、その後の日々……。次々起きる初体験に戸惑いながら対応し、順応していく日日の日記風共感エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
54
初体験を日記風にまとめています。日付は全て「某月某日」というのが面白いところでした。やったことのないことが多いのが意外でした。2021/03/26
saga
51
方丈記にも書かれているように、この世はよどみに浮かぶ泡沫(うたかた)の如し。中年域に達した著者のエッセイは、中年になって初めて経験する事物だけではなく、図らずも東日本大震災の前後の日常が綴られることになった。私も老親の看取り・葬儀を初めて経験したが、中年とは社会的責任を伴う初体験が突然に出来するものなのだと感じた。2024/09/22
けぴ
35
酒井さんがアラフィフになり老化にまつわる数々が語られる。いつものことながら、スイスイ読めた。初めて、がだんだん少なくなり残された時間が減っていくが悲愴感は無く、ある種の悟りを感じる。年を重ねる、なんて言わず、年をとる、と言うことにこだわる酒井さんの姿勢がカッコよかった!2019/01/26
金吾
23
何気ないことをつらつら日記風に書いているエッセイです。あまり心に刺さる話はないです。しかし震災後の状況の話は心に入りました。2024/10/11
aloha0307
16
酒井さんはもう10冊近く読んだかな?中年期は "初体験"ラッシュの第2ステージ:心身の衰え、様々なお別れetc. スマホをしゅっと指でこするのも。遠近両用メガネもそうだね。これからまた齢を重ねたら、あの頃はあんなことで驚いていたんだ…ってなるのだね。2016/09/17