内容説明
庶民の側に立った社会部記者として闘い抜き、ナベツネ体制と真っ向からぶつかった魂のジャーナリスト・黒田清。鋭くも温かい眼差しを厖大な取材と証言でたどる唯一の評伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tomohiro
1
黒田清。今まで読売新聞のナベツネに会社を追い出された記者との認識しかなかった。本書で語られる黒田敏腕の記者、情熱と斬新な切り口、何よりその温かな人情味で大阪の市井の人々と共にあるジャーナリストだった。今の読売新聞が、日本で最大の部数を誇りながら記事の多様性、特に原発問題で地域面ですら脱原発を取り上げにくい状況の萌芽が第8章では描かれている。坂田源吾社長からの冷遇と黒田軍団切り崩しだ。記者は社員だが自営業的な自由さに基づいて感じたこと思ったことを書かないと面白い記事は書けない。2013/03/14
sasha
1
大阪読売社会部の伝説の「黒田軍団」。それを率いた黒田清の評伝である。東京とは違った独自色を打ち出した紙面作りは多くの読者の支持を得た。しかし、東京でナベツネが台頭するようになると黒田の記事作りはうとまれる。「人」を大切にし、弱者の視点に立ったジャーナリストがいた。ラストの臨終の描写は読後、しばらく本を閉じることを忘れさせられた。2012/09/09
柊
1
恥ずかしながらこの本に出会うまで黒田さんの存在すら知らなかった。偶々本屋で見かけて、何となく購入したのだが、引き込まれた。こんな生き方する人がいるのかと、何だか自分の生半可な生き方や考え方に嫌気がさした。黒田さんの評伝ということだが、著者の方が言っている通り、エピソード中心の「息をするような」文章というのには読み終えて納得させられた。何はともあれ、黒田さんのように生きられたら、なんて思ってしまったのは、この本を手にとった時には予想もしていなかった感想だった。2012/02/24
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