内容説明
棋士が聞く、棋士の本音
「勝負師の本音を聞くには、棋士同士に語ってもらうのが一番いい」(まえがきより)
本書は将棋世界の人気連載「棋士が聞く、プロ対談」並びに「棋士に聞く、本音対談」から15組の対談を抜粋し、再編集したものです。第1局の郷田真隆九段×金井恒太六段から始まり、第2局 鈴木大介×永瀬拓矢、第5局 佐藤康光×飯島栄治、第11局 森内俊之×上田初美などなど、いずれも面白い組み合わせ。互いの将棋について、棋士同士だから話せる切り口で対局の真相を語っていきます。また、書籍化にあたり5名のトップ棋士に対談中話題に上った対局についての解説を追加収録しています。普段はなかなか見られない棋士の素顔が満載の一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
19
棋士同士の対談。雑誌「将棋世界」に掲載されたもの。2016発行。印象度B- 将棋雑誌での対談なので、「有名な羽生以外の棋士」の本音が載った本としては貴重なのかもしれないが、内容としてはそれほど濃くない。新手を連発した佐藤モテ光(現会長)の新手に対しての用意の仕方や態度が面白かった。今や「丸太」と呼ばれる力戦剛腕将棋の元2022/08/01
kokada_jnet
12
将棋世界連載時に読んでいたが、将棋棋士の本音が語られている面白い内容。ただ、「森内俊之×上田初美」対談で、掲載時は森内名人から上田女王に質問していた筈だが、そこがばっさりと消えている。消してしまうのなら、この二人を対談させた意味がない。2016/09/05
スプリント
10
対談の組み合わせが絶妙ですね。 三段リーグの過酷さに触れる人が多いことが印象に残りました。 上り調子の若手、全盛期の中堅、ピークは過ぎましたがまだまだ曲者ぶりを発揮しているベテランと年代も実力も様々な人の将棋観を知ることができて読んでいて楽しかったです。 16年10月時点で渦中の人になってしまった三浦九段の今後が心配です。2016/10/15
チェアー
10
日頃はあまり語らない本音に近い発言が多く、興味深い。棋士のうちでも研究を重視する人、根性を重視する人と、世代の違いなども絡んでいろんな考え方があることがわかる。それだからこそ、人間同士の対局は面白いのだろう。2016/10/11
すいれん
4
できれば掲載した号が書かれていたらよかった。福崎九段と浦野八段の猫の話題からの入り方が好き。脱線しまくってもラストでちゃんとオチもついてるから福崎九段の話術、凄い。いろんな人の話の端々にでてくる豊島さん。意識しているのは畏怖に近いのかしら?と思ったりも。出版時よりタイトルホルダーも様変り。…それにつけても叡王戦の郷田九段と金井六段のW解説見たかったなぁ(涙) 2019/05/24