内容説明
職場では同僚たちと、家庭では配偶者や子どもたちに溶け込めず、「疎外感」を覚えたり、「ひとりぼっち」でいることに対する「イライラ」「恥ずかしさ」「落ち込み」を感じている人が増えています。
また、「居場所がない」というと“孤独”を連想しがちですが、家族や恋人、親しい友人たちと一緒にいるときにも、「あるべき自分」を演じてしまうことによって、他者との「距離感」や「ありのままの自分を受け入れらない」と感じている人も多くいます。
本書は、そういった身近な人たちとの「居心地の悪さ」の原因を明らかにし、他者と自分との向き合い方のヒントを解説する1冊です。
本書を読むことで、人間関係の不安が消え、まわりの評価・対応にいちいち動じない自分に変わり始めるでしょう。「居場所」は、自分で簡単につくれます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
左端の美人
31
わー、またまたわたしが読みたかった内容の本を水島広子先生が書いてくれました!「居場所のなさ」を感じているときは「自己受容」できてないサイン。「心の平和(やすらぎ)」を大切にする。目的意識をしっかりと持ち、やるべきことを淡々とやる。また再読したい本が増えました。2016/09/14
おいしゃん
28
最近は公私ともにこう感じることは少なくなってきたが、こう感じた時に「自ら居場所をつくる」ことや、「ネガティヴ思考の逸らし方」は参考になる。もっとも強い鬱状態の場合、なかなかこういう考え方に持っていけないものではあるが。2022/02/16
haruka
23
実体のない「居場所のなさ」を感じることがある。初めて加わった仕事の一現場、PTA、二次会、実家…笑。その感覚を分解すると、理由のない勝手な警戒心かな?昔、転職したばかりの頃 「さいしょは人見知りするし緊張するやんな?分かる。でも相手もそれは同じで、私も話しかけて緊張してる。だから仲良くしよう」と言われて、はっとしたことがある。そうか〜相手も緊張してたんだ!って。自分ばかりを主役にして生きて、相手に居場所を与えようという考えがなかった。本書でも、自分の心の平和をまず考え、相手にも居場所を与えるとあって納得。2024/07/24
ハイちん
19
自分の居場所の見つけ方を教えている本。自分の居場所とは何か、というところから解説してくれる。自分の居場所とは、つまるところコミュニティーにおける役割のことなのだという。そして、役割は誰かに与えられるものではなく自分で見いだし獲得していくものだとしている(例外的に誰かに与えられることもあるが奇跡に近いと言っている。自分から動いた方が楽だとも)。大事なのは自分が集団でどんな役割を担うのか「決める」こと、他の人にに役割を「与える」こと、それで初めて自分の居場所が得られるのだという。2019/07/01
左端の美人
19
わたしの居場所のなさ生きづらさの根本は自己受容できていないことなんだと思いました。実家に帰るととてつもない居場所のなさを感じてまだ自己受容しきれてないなぁ揺さぶられるなぁと再確認しました。人から虐待されること自体が「あなたは世の中にいてはいけない」というメッセージを持っていて、しかし自分が虐待されたのは自分に問題があったからではなく、虐待者の事情によるもの。2017/12/29