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内容説明
何がトップを隠蔽に駆り立てたのか
原発子会社の赤字隠しをスクープした
「日経ビジネス」の記者が徹底取材で明らかにする不正会計の構図
「時間がないんだよ。今月はどうするの。160に対する施策を出してくれ」
「施策が出せないなら(社内カンパニーの)社長に直接そう言えよ、アンタがやるって言ったんだから。あと1週間で160を積むって約束したでしょ。ふざけてるのか」……
上司の厳しい叱責が続く会議の様子。これは、雑誌「日経ビジネス」に持ち込まれたICレコーダーに録音されていた音声だ。ほかにも800人以上の東芝の現役社員やOBらの関係者から多くの情報が寄せられた。
本書は、これらの内部情報と取材班の徹底取材をもとに、なぜ、東芝が不正会計に手を染めることになったのか、その根本的な原因に斬り込む。
東芝は、真の意味で「新生」したと言い切れるのだろうか。
企業の“けじめ”のつけ方を問う。
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- 評価
わたしの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
110
東芝というのは私の友人もかなり入社していて、昔からおっとりしている会社だといわれていたのがこのようなざまになっているのを読むにつけ、組織あるいはトップがどのような方向性をもっていくかなのでしょうね。こんなにひどい会社というのはない感じです。監査法人も腐っていますね。ただ記者がこれだけ書いてもつぶさないというのはどうしてなのでしょう。影響が大きいということなのでしょうか?中小企業などはすぐに粉飾を行うと社長などが逮捕されたりするのに、と思います。日航でさえつぶして今はまたよくなっているのですから。2017/09/04
えちぜんや よーた
78
会計や法務の専門的な内容が多く、ほとんど分からないから飛ばし読み。ただ、ところどころ出てくる関係者の証言を読んでいると、経営幹部から末端社員までひとつの会社に定年まで(場合によっては定年以降も)とどまるのが当然と考えている意識が、完全に裏目に出ているように感じた。2016/09/11
ネコ虎
18
組織ぐるみの不正だが、余りにも多くの経営幹部が関わっているので、全く反省もないし、膿を出そうという意気込みが感じられない。現場社員が可哀そうだ。癌は西田元社長だ。経営能力も無いのに剛腕で、面子だけを気にする最低のタイプだ。この男が伝統のある東芝を腐臭に満ちた組織に追いやった。あとの経営幹部は烏合の衆。会社や社員より自分だけが可愛いし、上司に気に入られたいだけの下司野郎たちだ。不正・粉飾のオンパレードだが、悪いことをしているという意識は皆無で、景気がよくなれば元に戻ると他人まかせ。日本の旧軍を思わせる。2017/08/30
坂本新
18
非常に面白い。読み物としては全く魅力的ではないが、資料としては最高級の面白さである。物語ではなく、実際に起こった事件の記録として、これは本当に全会社員に読んでほしい。なんなら高校や大学の教科書として、なぜ不正が起こるのか、どうして不正や犯罪はいけないことなのかということを学ぶ教材にしてほしい。それぐらい素晴らしかった。任期数年の社長が、自分の任期のことだけを考えて不正に手を染めていく流れは、考えてみれば当然起こりうることなので、この事件は誰にとっても他人ごとではないはずなのだ。2016/07/27
BLACK無糖好き
17
リーマンショックで巨額の赤字に陥り財務制限条項に抵触する危機を金融機関に泣きついてチャラにしてもらった手前、子会社の減損で再び財務制限条項に抵触する事態はどんな手段を使ってでも回避したいとの意識が働くのは分からんでもない。たいてい子会社の減損認識はCPAと企業の間でホットな議論が展開されるが、東芝の駆使した力技には苦笑を禁じ得ない。社外取締役を増員しガバナンス強化を図るとあったが、子会社の減損が取締役会の議題に上がっていなかったとの証言には天を仰ぐしかない。人間の自己防衛本能が凝縮された一冊。 2016/10/10
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