長崎ロシア遊女館

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長崎ロシア遊女館

  • 著者名:渡辺淳一【著】
  • 価格 ¥803(本体¥730)
  • 講談社(2016/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062776929

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内容説明

学問のためという一念で、妻の肉体を人体実験に供する町医者。未知の分野であった人体解剖の彩色図を、憑かれたように描く絵師。娼館設置をめぐり、ロシア人に遊女たちの性病検査を迫られ苦慮する長崎奉行所の役人。幕末から明治にかける近代日本黎明期の医学秘話五篇を収録。第十四回吉川英治文学賞受賞作品

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんちゃん

11
渡辺淳一さん初読。思っていたより実直な文体に驚き。小説というには物語性は少なく、思わずノンフィクションかと思わせる。江戸末期の医療を窺い知ることができる。へ〜、意外な作風。2015/01/19

くり坊

10
『遠き落日』の頃の渡辺淳一の短編集。この頃の作品がすきだな。歴史評伝風の作りなのに、しっかりフィクションに物語る小説家魂に溢れていて、とんとんと読める。一作か二作、再読のような気もするが記憶があいまい。今回初読だった「項の貌」が印象的だった。2014/08/16

いぼいのしし

4
さすがに元医師だけあって、ルポルタージュを読んでいるみたいだった。読みやすく思ったよりおもしろかった。2016/01/08

ナツ

3
まるでノンフィクションのような小説。医学がテーマの短編集。 特に産後の入浴開始時期や解剖図の作成がテーマの話が面白い!2022/09/17

ぼちぼちいこか

3
表題のほか「項の貌(うなじのかお)」「かさぶた宋建」「腑分け絵士甚平秘聞」「沃子誕生」全5編。表題作だけ未読。あとは既読だった。幕末から明治にかけて医療の黎明期に西洋医学を持ち込んだ医師達の話。吉村昭の「ふぉん・しーほるとの娘」と読み比べても面白い。「項の貌」「腑分け絵士甚平秘聞」は元・整形外科医としての作者のコメントが興味深い。たぶん渡辺淳一ならではの作品だろう。2014/06/24

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