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内容説明
テレビが一番面白かった時代、いつも中心にはこの人がいた。『11PM』『ゲバゲバ90分!』『クイズダービー』『世界まるごとHOWマッチ』……。数々のヒット番組の裏側、有名人との交流、そして突然のセミ・リタイア宣言まで、大橋巨泉がすべてを書き尽くした!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
32
一時代を作ったタレント・司会者大橋巨泉による1934〜90年、56歳までの自伝。25歳から40歳までが面白い。日本が貧しくイケイケの時代。放送作家として、戦前の価値観に個人主義と新しさと行動力で対抗する。今なら許されぬエピソードの数々を、歴史と捉えるかは読者次第。マリファナ、ギャンブル、風俗の話。クイズ番組の事前リークは本当に時効なのかな。自分の恋愛、結婚、家族関係も率直すぎるほど書いてある。後半は、マスコミ、ゴルフ、野球、政治などの有名人が大行進。確かに凄いが義理で書いてる感じ。才人だった事は間違いない2019/08/30
ばんだねいっぺい
22
「好きなように生きてきた!」。帯に偽りなし。もう脱帽(笑)単に偉そうなオヤジという印象からしょうがねーなーこのオヤジはにチェンジ。2016/08/12
踊る猫
21
「時効だから」と称して結構とんでもないことが暴露されていることにヒヤヒヤしてしまうし、またそこが読みどころとも言える。ただ、文章は面白いのでグイグイ読ませる。困った面白さに満ちた本、と呼ぶべきだろうか。なぜこの人がエラソーなのか子どもの頃はわからなかったのだが、こうやって読むと時代を築いて牽引したパイオニアであったことがわかる。その自負が、ふくよかな筆致で綴られるので改めて大橋巨泉というひとりの俗物の凄味を知った。なりたい姿とは言えないが、真似できないからこそ凄い人だとも言える。テレビ黎明期の偉人の一コマ2020/10/07
緋莢
13
2004年、著者が70歳の時に刊行された自伝。セミ・リタイア、冬はオセアニア、夏はカナダ、春秋は日本で過ごす、著者曰く「ひまわり生活」を行うようになるまでが 書かれています。自分の著者のイメージは、セミ・リタイア後、日本にやって来た時に「お前の番組に出てやる」と言って出演しているもので、「世界まるごとHOWマッチ」や「クイズダービー」の司会をしていたのを見たというのをギリギリ覚えているぐらいです(続く2020/08/01
阿部義彦
12
ゲバゲバ90分は本当に面白かったです。構成作家にはかなり金をかけて一流どころを使ってたんですね。中原弓彦(小林信彦)さんの名前もでてきます。巨泉さんの番組は11PMから本当にお世話になりました。とにかくテレビの黎明期から黄金期を駆け抜けてプレイボーイの浮名を流し、ゴルフ、釣り、ボーリング、麻雀、競馬、日本の高度成長期を象徴する存在だと思います。ハッパフミフミで万年筆会社を救った話、何故司会の際にゲストの同業者に敬称をつけないでに呼び捨てにするかなど、今だからこそ話せる成程話などが満載。2016/08/11