講談社現代新書<br> 刀の日本史

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講談社現代新書
刀の日本史

  • 著者名:加来耕三【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 特価 ¥412(本体¥375)
  • 講談社(2016/07発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784062883801

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内容説明

古来、日本人は刀剣を大切にし、また愛でてきた。英傑たちは好んで名刀を求め、作らせ、現代においても、刀剣自体が美術工芸品として、高価で取り引きされている。本書は、東軍流十七代宗家、タイ捨流の免許皆伝として古流剣術を稽古し、真剣を実際に扱い、『日本武術・武道大事典』を編纂するなど、武術と刀剣との関わりを深く研究・理解してきた著者が、刀剣のおこりや発達に関するさまざまなエピソードを披瀝する新書である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

みや

27
古流剣術の使い手が日本刀の歴史を武人や刀工たちの逸話と共に辿る研究書。美術品として刀剣を目利きする人達を馬鹿にするような意見と偉そうな口調に冒頭からイラッとする。価値観は人それぞれだけれども、私には不快だった。初っ端から出鼻を挫かれ、穿った読み方ばかりしてしまったように思う。神話を刀剣中心に読み解いたり、日本の歴史に沿って当時の武具を解説するなど、幅広く且つ詳らかに纏めていて凄く良かったのに。なぜ日本刀は両手持ちなのか、といった意外な盲点を突く問い掛けも興味深かったし、心から楽しめなかったのが非常に残念。2018/09/26

スー

20
107期待してたのと内容が違ったので残念でした。しかし鎧の進化や元寇で日本刀を改良していった歴史と中国が日本刀と剣術にだいぶやられていた事と大量の日本刀を輸入していた事は興味深かったです。日本の馬は重装備の武士を乗せると時速4キロしか出ず戦う時は下馬して戦い馬上で戦う時は追撃戦の時のみと書いてますが時速4キロの騎馬武者に追い付かれる敗走者などいたのか?この部分は納得できない。2020/08/09

17
古事記に登場する十拳剣から始まり、実は古来より合戦の主力武器となったことは一度もなかった日本刀の変遷を辿る本。武将と刀のエピも一通り網羅されており、新羅からの渡来人、朝鮮出兵の際に連れてこられた陶工、鉄砲伝来…等、外からの刺激によって変わり、変わらざるをえなかった日本刀の宿命が記されていたところが面白かった。受験の時に室町時代の輸出品一位は日本刀って丸暗記してたんだけど、それが日本刀を手にした倭寇には中国の刀ではまったく歯が立たず、それゆえの対策だったとは知らず、ほえーとなった。2016/12/04

藤森かつき(Katsuki Fujimori)

14
神話の時代からはじまり日本刀の誕生や歴史が語られている。刀剣と皇室には、多くの決まり事があって、天皇の位を受け継ぐ「践祚式」には、かならず神剣と八尺瓊曲玉を先帝が新帝に引き渡す「剣璽の儀」がとりおこなわれたことや、立太子の儀において、重要な役割を果たす刀剣「壺切御剣」が代々皇太子に継承されていたことなども取り上げられていた。また、中国宋代の武器類を絵図で紹介している『武経総要』の図にある八種の「刀」は、メジャーな物ばかりなのに、日本には何故か全く輸入されたり保存されたりしていない、というのが興味深かった。2019/04/30

無重力蜜柑

11
あまり面白くなかった。刀剣にまつわるエピソードや雑感を集めた歴史読み物。逸話や筆者の憶測が混ざっていて事実性は怪しい。時代は行ったり来たりだし何かテーマごとに章が分けられているわけでもなしで、全体の構成はぐちゃちゃ。総じてレベルの低い本だった。ただ剣術家なだけあって、史書の記述を実際の剣理から再現、考察する箇所があり、そこはめちゃくちゃ面白かった。そういう内容でまとめれば良かったのに。まあいちいち自分の家系や技術を誇り、剣術をやってない刀剣マニアや歴史家を見下す記述が頻出するのは鼻白むが。2024/05/23

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