朝日新書<br> 日本水没

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朝日新書
日本水没

  • 著者名:河田惠昭【著者】
  • 価格 ¥799(本体¥727)
  • 朝日新聞出版(2016/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022736710

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内容説明

災害研究の第一人者が緊急警告! 止まらぬ地球温暖化で“殺人級大雨”が日本を壊滅させる。豪雨のメカニズムと日本の深刻な水害リスクを解き、治水の歴史・現状と今後の対策を提示。「熊本地震」の原因や今後の課題についても考察。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

樋口佳之

36
江戸幕府が力を失い、明治維新政府が到来した直接の原因となったのが、安政の複合災害である。わが国の歴史学者は、大災害の衝撃の大きさを無視しがちである。幕末の日本を襲った巨大複合災害の影響を、江戸幕府崩壊の副次的原因の一つくらいにしか見ていないなどは、その典型例/毎年のように何処かで浸水や氾濫があり、巨大地震は確実視されているわけだから、本気で2週間程度の水食料は備蓄しないとなあ。2020/09/14

ゆうゆう

8
何で日本は「防災」なのか、残念に思った。世界基準で、災害は起こるものだから、減災とか縮災の対策をとるようになれたら、それには一人一人の意識も違ってくるのではないかと思う。台風高潮後の関空、地滑り液状化を起こした北海道胆振の地震の後では、何だか預言者のようで…今は東京に住んでいるが、どこに住んでいようと意識を少し変えないとダメな気がしてならない。2018/09/10

よし

4
防災研究の第一人者、河田先生が地球温暖化に伴う大規模な水害の危険性や対策についてまとめられた本。都市部で水害が起きた場合の様々な危険性を中心に書かれていますが、検証体制の強化や災害切迫・発生時における(行政・専門家による)連携体制の構築といったことは、どの地域にとっても必要。先般、岩手県が大きな被害を受けた台風第10号を振り返って、そう思いました。2016/10/02

ともふく

4
決して他人事と思ってはいけない災害の怖さ。著者は歴史や数字、事例の積み上げと検証からそれを説得力のある形で伝えてくれている。この国家財政の状況でひとたび大きな災害が起これば、本当に日本は沈没してしまうだろう。先を見てしっかり備えなければ。是非多くの人に読んでもらいたい本。2016/09/18

yyrn

2
日本各地で多発している豪雨災害を思うと、この本で指摘されている様々な対策は急務だろうが、東京や大阪、名古屋などの大都市での対策は莫大な予算がかかるばかりでなく、豪雨時に地下街の入口をふさいだり相互乗り入れの地下鉄を止めるための事前調整などが全然進んでいないのは、水害を考慮せずに開発が進んだせいで、手つかずの状態だという指摘には背筋が寒くなった。地下水の大量汲み上げで広範囲に地盤沈下がみられる三大都市圏は河川の氾濫ばかりでなく高潮や津波でも非常にぜい弱だという。東京出張は用事が済んだらすぐ帰ろう(涙)2016/09/12

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