小学館文庫<br> 特異家出人 ~警視庁捜査一課特殊犯捜査係・堂園晶彦~

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小学館文庫
特異家出人 ~警視庁捜査一課特殊犯捜査係・堂園晶彦~

  • 著者名:笹本稜平【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 小学館(2016/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094060799

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内容説明

被疑者に甘い奴が、特殊班では切り札になる。

東京都葛飾区在住の有村礼次郎という一人暮らしの資産家老人が失踪した。捜査すべき“特異家出人”であるかを探ることになった警視庁捜査一課特殊犯の堂園晶彦は、老人と唯一交流があったという少女・加藤奈々美から、老人と電話で話した際「変な音」を耳にしたことを知る。有村邸の玄関からは血痕が検出され、預金通帳や証書、有価証券、不動産の登記書、時価二億と推定される根付のコレクションが消えた。目撃証言により、彼を拉致したのは鹿児島の元指定暴力団員・中俣勇夫であることが判明。中俣の消息を追い鹿児島に飛んだ堂園は、自身の祖父と有村老人が県立鹿児島第一中学校で同級生だったことを知る。二人は高等学校の替え玉受験が発覚したことを機に、故郷・鹿児島を追われていた。県警の刑事・大迫らとともに中俣の潜伏先を特定した堂園は突入をはかるが、その直前、錯乱に陥った中俣が相棒に射殺されてしまう。しかし、拉致されたはずの有村老人は、その場に居合わせていなかった。有村の拉致には、彼と堂園の祖父の過去が大きく関わっていた……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

166
単行本で既読だったが、すっかり忘れていての文庫で!天涯孤独の老人が行方不明になった。それは唯一親交があった小学生・奈々美の届け出からスタートする。東京での捜査が鹿児島までとなり、しかも堂園自身の祖父が絡んでいるかもしれない・・過去に何があったのか?戦争が引き裂いたモノは今に続く人の恨みが相まってちょっと重く暗い。定年退職した老刑事・徳永の地道な捜査が光る。「人の幸不幸は人の心が決める」聴きなれた言葉だが、いつでも心に刻みたい言葉ですね。2018/11/11

28
感想を読んで気になった作品。ご近所のおじいさんと子供の交流から始まり終わる温かいお話し、事件抜きにすればね。ちとご都合よろしいトコがありますが、堂園さんのキャラでチャラにします。楽しめました♪2015/09/21

あすなろ

24
なかなかみっちり詰まった刑事物ミステリーでした。笹本氏の刑事物は、始めてでしたが、エンターテイメントとして楽しまさせて頂くには十分な内容です。かつて楽しんだ堂場氏の失踪班シリーズに似ているが、こちらの方が時間軸が複数であることと、人情味の書き込みが多いかな?シリーズ化されるなら、追ってみたいと思いました。2014/10/05

あや

20
家出人の過去が主人公のルーツとも繋がっていて、ただの誘拐ではなかった。有村のおじいさんと奈々美ちゃんの出会いとその後の関係が素敵で可愛くて、警察小説なのにきゅんとします(笑)2014/09/12

Yuri

9
読み応えのある本でした! ある老人が行方不明になった事から捜査が始まり、東京から鹿児島、現代から戦時中へと舞台が広がります。 シリーズ化してたら読みたいです。2020/03/19

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