小学館文庫<br> 社運

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小学館文庫
社運

  • 著者名:長野慶太【著】
  • 価格 ¥869(本体¥790)
  • 小学館(2016/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094063127

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内容説明

二転三転する日米企業の合弁交渉の行方は!

 マツイ・エクセレンスの斎藤潤は、同じ健康食品企業であるアメリカのリッチベイ社と合弁企業を設立するための交渉責任者として、シンシナティ・シティに向かった。斎藤は社長の中野の腹心の部下であり、一方、リッチベイの交渉窓口となったロバートも、副社長のキースに絶対の忠誠を誓う男だった。
 マツイ・エクセレンスは、中野と副社長向山の派閥争いがあり、ライバル企業のサンセット・トレードが業界第三位開健堂に続き、アメリカ企業のランパートと合併したことで、業界のトップシェアを奪われていた。
 合弁事業の予定会社、株式会社アールエムの準備事務所ができ、当初は順調に交渉が進んでいた。
  突如、リッチベイ社に対等合併の話が出てきた。合併賛成派は、リッチベイ社の社長・副社長側で、反対側が会長とキースの側だった。そればかりか、リッチベイ社が重大な問題を隠蔽していることが明らかになってくる。
 中野の意を受け、証拠をもとにロバートを追い込むことになった斎藤。行き詰まる交渉の結果は!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

53
日米合弁企業設立がテーマ。国内業界トップの座を死守しようとするマツイは泥臭くて、日本企業の見本のような企業。対する米・リッチベイ社もアメリカンドリームを思わせる危うげなハイリッチ感を漂わせる企業。登場人物もわかりやすいです。上司や社命を抱え交渉する企業マンのかけひきは、なかなか面白かったです。中盤もう少し展開が早いか、全体がコンパクトならもっと読みやすいのに、と思います。話が大きくなり、最後はどうなるのかと思ったら、思いがけない展開でした。続編はないのかな?がっつり読ませる日米が絡んだ企業小説でした。2016/08/28

Yunemo

12
凄まじいばかりのビジネスファイトの展開。変化していく人間関係と心の動き、際ど過ぎるんじゃ。親分は子分を引上げ、子分は親分を絶対に守る。この方程式の解は「不正」「隠蔽」、理解はできるんだけど、ほんとにそれで良いの、との想いにかられます。トップの想いは、組織としての成果を上げること。そのために悪い意味でいう手練手管を駆使しなくちゃならない。また、目先のマーケットシェアに戦々恐々とするあまり、すぐに合併や買収を考える。日本も米国も全く同じ風潮で。ビジネス上の痛み分けは、引き分けではなく両者の負け。辛すぎます。 2016/11/20

hajihaji

2
気を許す間の無い生活を、信頼しあえる人間関係が支えている、という構図に引き込まれました。2016/10/27

いくら

1
健康食品会社がアメリカで合弁会社を立ち上げようと頑張る話。 ストーリー的に重要な部分をサラッと書いてたりするので、一行たりとも気が抜けず、読了までかなり時間がかかりました。 ミステリー要素も存分に含まれていますが、ミステリーや経済小説というよりド根性スポ根物語みたいな話でした。会社や上司に人生を捧げる。こういう生き方もあるのかと、ゆとり世代のぼくには衝撃でした。資本主義の恐ろしさ。 基本的にドロドロしていて、登場人物の誰も信用できず、息つく暇なしという感じです。あと食べ物の描写が上手くてお腹が減りました。2017/05/20

kinghaya

1
最後に締まりがないのが残念。が、ビジネスマンの心情がわかるような内容だとは思う。ただ、リアリティは少ないかなー。2016/08/14

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