内容説明
李白、杜甫、王維、杜牧、陶淵明、白楽天、文天祥……細川元首相が幼少の頃から親しんできた漢詩・漢文の名言名句を手がかりに、それらの縁の地を訪ねた。杜甫の「国破れて山河あり」の舞台となった長安では、唐の詩人たちが活躍した往時の都を偲び、陶淵明の「帰りなん いざ」に導かれ、名勝と謳われた廬山へ。蘇東坡が「人生夢の如し」と謳った古戦場・赤壁では、『三国志』の時代に思いを馳せる――。詩人に限らず、達磨や玄奘といった僧侶や、王羲之や八大山人のような書家や画家も細川氏が「詩心」を感じた人々として登場。中国全土を巡り、四十八話をつづった細川護熙流「中国歴史紀行集」。旅愁を誘う撮り下ろし写真や、筆者自ら旅の印象を描いた絵画や書もふんだんに収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろし
6
教えてもらった漢詩の本をいくつか読んでみて、どんな風景が広がっているのだろうと思っていたところ、たまたま本屋でこの本を見つけた。細川氏が48編の漢詩のゆかりの地を巡りながら詩の心を読み解いている。中国の国土の広大さ、漢詩が作られてからの時の長さ、そして変わることのない詩の素晴らしさを改めて感じた。2016/07/03
yuzi
2
細川元総理による紀行エッセイのような漢詩の紹介本。48つの小話に分かれていて、其々に著者の読みやすい文章とその詩に所縁の土地で撮った写真、詩人の肖像と簡単な紹介文が載って見開き2ページ。さらさらと読めます。話しかけるような優しい文章には詩や詩人、そこで出会った人々や事象に対する想いが溢れている。いいなぁ。中国旅行したくなった。2017/04/06
Kuliyama
0
細川氏が好きな漢詩の舞台へ行って、写真をと共に文章を書くという贅沢な一冊です。2016/06/27
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