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内容説明
羽生善治は将棋ソフトより強いのか。渡辺明はなぜ叡王戦に出ないのか。最強集団・将棋連盟を揺るがせた「衝撃」の出来事、電王戦でポナンザに屈した棋士の「告白」とは? 気鋭の観戦記者が、「将棋指し」11人にロングインタビューを敢行。プロとしての覚悟と意地、将来の不安と葛藤……。現状に強い危機感を抱き、未来を真剣に模索する棋士たちの「実像」に迫った。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
318
羽生善治と渡辺明との対談にすごく緊張感を感じた。どんどん人工知能が進んでいることを実感した。2017/03/30
ケイ
152
羽生さんが、将棋ソフトについてどう考えているのか興味があって読んでみた。あとは、渡辺氏と森内氏の項のみ読了。私はそれほど将棋を知らないのだが、ソフトに対する考え方も各々の将棋のやり方にどこか似ている気がした。彼らは負けるのが嫌いだろうからソフトに負けたくはないだろうが、暗算が得意な人でもコンピュータと争いはしないのだし、別次元のものを気にしなくてもいいと思った。勿論、対戦相手がソフトを隠し持ってきたら大変だが。2017/03/23
hnzwd
87
トップ棋士を含むプロ棋士11人が、コンピュータ将棋について語るインタビュー形式の一冊。人ごとに考え方は違うものの、人間vs人間の将棋と、コンピュータとの対戦は全くの別物というのは共通認識なのでは。250km/hのボールを投げられるピッチングマシーンを打てないからって、野球というゲームの面白さが失われないのと同じだと思うのです。将棋連盟の新会長としてコンピュータ反対派の佐藤康光が選ばれたことで、今後の将棋界とコンピュータの付き合い方は変わっていくのでしょうか。2017/02/12
akihiko810/アカウント移行中
60
2016年、AIが棋士を凌駕した頃に行われた、将棋の棋士たちにAI(将棋ソフト)への思いを尋ねたインタビュー集。印象度A- ちょうど当時の名人佐藤天彦が電王戦で将棋ソフトに負け、「もう棋士は、AIには勝てない」と世間に知らしめ電王戦が終わった時期の本。とはいえこの頃も、「いやもう人間じゃAIには敵わないでしょ」という世間の認識だったが、将棋連盟だけが認めてなかった、というような感じだったが。 本書の白眉はやはり、「ソフトを使った将棋研究をする筆頭棋士」千田七段だろう。「目前の対局に勝つための」研究2023/02/08
goro@80.7
60
現在では棋士よりソフト(AI)の方が強いと思えるが機械のアームと対局してる姿はシュールすぎる。ソフトに対する考え方も棋士それぞれで11人のインタビューは楽しめた。ソフトの出現によって棋士の存在価値をどこに見るのか、棋士だけではなく見る側にも求められる問題。ネットによって対局の見せ方も変わって来てるし今後の棋界を広げるために何をしなければいけないか連盟も変わって行かなければ廃れてしまう危機感があると思う。山ちゃんやダニーはもっと頑張って欲しいなぁ~。このままじゃ藤井七段の一人旅かも…。2019/02/03