内容説明
家康も恐れた勇将・真田幸村の「赤備え」には医学的にも根拠があった。その家康落命を招いた美食の一皿、坂本龍馬の破天荒な活躍の裏にはあの障害が? 戦国の名将や維新の名士たちと病との知られざる関係を、現役医師が診断・解明する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
36
NHKラジオの健康をテーマにした番組を拝聴したときに面白かったので、著者の書籍を検索してみたら、あった!! 1000年以上前の方々が悩まされていた病気がわかるなんて、医学版ミステリーのようである。著者は医者であるけれど、きっと歴史が好きなんでしょう。医学的な視点から好きな武将や著名人の体の心配をされるなんて素敵な方だと思いました。織田信長は情性欠如型人格障害! ブラック企業とも揶揄されている信長様なので納得してしまったし、他の方々も苦しんでいらしたかもしれないのに、イメージにはまり過ぎて笑えました。2024/02/09
getsuki
13
タイトルは戦国武将だが、古代史から幕末までフォローしている一冊。人物の死因そのものよりも病気に関する薀蓄が多いのは、医師向けの雑誌での連載だったからと思われる。2016/05/20
smatsu
8
平安・室町から明治までの著名な武将などを中心に歴史資料を手掛かりにその健康状態などに焦点を当ててみていく。1章だけなぜか真田の赤備えの話と心理学における色彩の話(赤いユニフォームだと勝ちやすいとかの話)赤備えって井伊とか武田で記憶していたのだけど真田もそうだったか。三成はIBSだったとか、頼朝は晩年歯周病に悩まされていたとか、政宗の失明は天然痘によるもの、清正は梅毒、藤原道長は糖尿病、清盛はマラリア、竜馬はADHD、西郷はフィラリア感染、などなど。学会発表や大学の講義の枕としてネタを集めたものらしい。2022/08/20
おくてつ
8
歴史上の人物を史料からその病歴を読み解いていくという医学書。書評で読んで気になっていたもので、医学雑誌に連載されていた内容が単行本された。 広く知られている病気の話もあれば、そこをそう言っちゃうかと思うような病気の話もあり、ドキドキしたりもしますが、医師が医学的見地で言っているので問題ないんでしょうね。これ読むと、これからの大河ドラマを見る目が変わるかもしれません。2017/06/25
Hugo Grove
7
なんか上っ面だけ撫でて、深みが全くなかった。残念な1冊。2016/07/14