内容説明
――日本人が、今も共産主義を恐がり、イヤがるのには深い理由がある。
中国とロシアの、血塗られた残虐な革命の歴史を肯定することはできない。
あれらは、やってはいけなかった人類史の実験だったのだ。
案の定、大失敗した。
今、アラブ世界で起きているIS「イスラム国」という過激派たちの出現の問題もよく似ている。
私たちは、それでもなお、日本に迫り来る共産・中国の巨大な力を、
正確に測定して感情に走ることなく、冷静に対策を立てなければいけない。
属国日本論で論壇に登場した著者が、今また「日本は中国の属国になるだろう」論をぶち上げる。
反共主義一点張りの右翼言論人と、共産主義の悪をごまかした左翼リベラルの両者に鉄槌を下す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
九曜紋
12
著者は巷に流布する「中国は国内の矛盾が増大し、いずれ分裂、崩壊する」という説に対し、「中国は崩壊などしない。どころかますます膨張しアメリカに替わって次なる覇権国になる」と主張してきた。しかし本書では日本人のみならず世界中の人々が恐れ、忌避する共産主義という社会実験の場となったロシアのボルシェビキ革命を人類史上の大きな過ちであったと結論づける。もちろん共産中国も同じ。副島氏に何があったのか?共産主義は嫌悪すべきものではあるが、それと中国の覇権国化という現実は分けて考えよということか?私の読解力不足だろうか?2016/05/16
ネコ虎
6
かくも無残な本を書き、老醜をさらす副島隆彦。自信過剰もここまできては痛々しい。現実も見えず、理論もなく、昔の黴の生えた貯金を下ろしても誰も頷きやしない。「日本の保守派の人々の考えを理解しなければならない」とか「私は中国の肩を持つ人間ではない」書いているので、やっと改心したのか思いきや、全くの大嘘。全く昔のまんま。「中国は崩壊するという本を書いた人々は今赤っ恥をかいているはずだ」と未だ中国礼讃。砂漠の鬼城を持てはやし、中国は世界一の国になると言い張る。(続く)2016/07/15
yuui02
5
どうも副島さんが谷沢永一氏の本に感銘を受けて書かれた本らしい。アメリカが中国共産党を育てたことは副島氏監修のマッカーシーの『共産中国はアメリカがつくった』にも詳しくかかれている。中国共産党や共産主義批判が中心ですが、私のような陰謀論者的には共産主義の背景にもっと迫って欲しかった。本の中で資本主義はプロテスタントが元になってるというマックス・ヴェーバーが間違いで、本当はユダヤ思想だと言ってますが、共産主義もユダヤやプラトンが元だと思うので。2016/06/14
河童
4
副島節健在な一冊。でも副題に「迫りくる恐怖のシナリオ」とありながら、日本が中国の属国にさせられる、そのシナリオらしき記述はない。著者本人も認めている。終始共産主義の欠点、汚点を述べる。あとがきで、「中国が日本に攻めてきたらどうするか」について、この本で精一杯自分の考えを書いた、とあるけど、ウソです。確かに「共産主義の何が、どこがどう間違いか」については論究されていますが、本人も言うように、「駆け足でこの本を作った。」というのがはっきりとわかる。2016/11/16
MICKE
3
満州までにしとけばよかったのになあ、日本。ねえ、先生。2016/04/16
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