角川つばさ文庫 新訳 ジャングル・ブック

著者名：キップリング【作】/山田蘭【訳】/姫川明月【絵】

KADOKAWA（2016/07発売）

• ISBN：9784046316387

内容説明

オオカミが暮らすジャングルに、人間の赤んぼうが迷いこんできた!?　母オオカミは、この子をモーグリと名づけ、オオカミの子として育てることに！　こわい教師のクマのバルーや、狩りの名手の黒ヒョウのバギーラが、ジャングルのおきてを教えてくれた。少年になったモーグリは、トラのシア・カーンと命をかけて戦う。その結末は!?　少年モーグリと野生の動物たちとの大冒険!　ノーベル文学賞作家キップリングの代表作！　小学校中学年から読みやすい新訳による名作物語の決定版。【小学中級から　★★】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[あやっぴ]

ジャングルに迷い込んだ人間の赤ちゃんであるモーグル。さまざまな動物たちがその存在を不思議がり、彼を見守り育てていくが、中には格好の餌食と狙ってくるものもいる。そんな「悪役」も含めて、出てくる動物たちがみんな愛らしい。面白かった。

2022/12/03

[ケイト]

こんなに胸をわくわくさせて読んだ本はひさしぶりです。モーグリはもちろん、気のいい悪友みたいなバギーラ、白ヘビのカーたちジャングルの仲間はとても親しみが持てましたし、物語からは冒険の興奮とともに大切なことを教わったように想います。ひとつの文の密度が濃いのでじっくりと読まされるのですが、訳文のおかげで苦になることはなく。動物＋男の子のくみあわせをかかせたら宇宙一だと想う姫川先生の絵も、モーグリたちの個性や色気をえがき出して、作品に花をそえてくれています。本当に面白かった！　いつかぜひ完全版で読もうと想います！

2017/07/20