内容説明
離婚に踏み切ることなどできない多くの妻たちが、いまの生活で生き抜くための知恵と戦略とは――?家族という名の「強制収容所」で、女たちが悩みながらも強く生きていくためのサバイバル術。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
D21 レム
20
「こんな偉そうな、バーンと机をたたくような本を書いてしまった」と後書きにある力作。ロマンチックラブの幻想で結婚にすべてをささげ、夫の暴力や子供のひきこもりなどあり失望していく妻や家庭の実例と分析と離婚できない事情。「あなたは幸せなほう」等とごまかさずに、現実を直視したうえで演じて生活することを提案。美談にしないところが正直で切実で信頼できる。「知がなければ人間は操り人形になってしまう」から、いろんな知識を身に付けよう。「女の人生はスマートボールのように最後は得点のはいらない一番下の穴に落ちる」。そうか…2015/12/11
morinokazedayori
16
★★★★★愛する人と結婚して幸せな家庭を築くために日々を過ごす妻は多いが、結婚後もそう思い続ける夫は必ずしも多くなさそうだ。家庭に入り、経済的にも社会的にも不利な立場に置かれがちな妻の苦しみを、著者が熱く代弁する。たくさんの発見がある一冊。2019/03/11
きるきるふわっち
12
正にいま、ビンゴの状態のわたし。家を出ず、どうしたら妻としていられるか。でも、そこは私だけでないんだ、同じ悩み事を持つ人は多いという示唆しかなかった。夫は病気でかわいそうな人だから、私が助けてあげねば、とか私は思わないから、だいたい同じ感じの思考推移だなあ、としか。夫の言うことを真に受けず、受け流して人間ではなく雛人形だと思って、とか。それが出来たら苦労しないよ~。すごく酷い言葉で罵倒してくるんだも。先ず論理が破綻してるところがもう、私としては耐えられません…2014/01/06
紫羊
7
彼と別れたばかりで落ち込んでいる女子におすすめ。下手な失恋本よりずっと効果があります。信田さんの本も文章が良いのか、スイスイと読めます。書かれている内容は重いのに、読後感がすがすがしい。元気になれるのが不思議です。2013/08/12
michimama
5
「普通の家族」そんなものはとうにない、そんなの幻想だと思っていたけど、改めて、そこから逸脱することをひそかに怖がっていたかもしれないと思い至った。同時に専業主婦の友達が「あなたはなんだかんだ言って恵まれてるんだから、我慢しなよ」と言っていたメカニズムも、あれは不幸同盟の一種だったのかも、と理解した。2012/12/12
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