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内容説明
理研、マクドナルド、代ゼミ、ベネッセ、東洋ゴム、ロッテ、三井不動産、化血研・・・21世紀に入って不祥事が頻発している。巨大組織が陥る6つの病--肥満化、迷宮化、官僚化、ムラ化、独善化、恐竜化。長年、経済事件を追い続けてきた記者が、20の失敗事例から組織崩壊のメカニズムを解明する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メタボン
35
☆☆☆★ 企業が崩壊する6つの要因、肥満化、迷宮化、官僚化、ムラ化、独善化、恐竜化。恐竜化の代表としてGMがあげられているが、これは日本には当てはまらない気がした。失敗から学ぶことは大きい。その意味で数々の企業の実例を興味深く読んだ。理研、マクドナルド、代ゼミ、ベネッセ、東洋ゴム、ロッテ、三井不動産、化血研、EIE、長銀、アムウェイ、そごう、雪印乳業、郵政、道路公団、武富士、カネボウ、JR西日本、日本航空。2017/02/03
はまななゆみ
21
名だたる大企業が崩れていく「失敗」の本質を深堀していてとても考えさせられる。特定の人の考えだけで突き進み現場とかけ離れると、いつか行き詰まるということかなと感じました。2017/04/08
nobor0718
15
大企業が失敗する要因を、肥満化・迷宮化・官僚化・ムラ化・独善化・恐竜化という切り口で、多くの事例をもとに分析しており、理解しやすい内容でした。個人的には、巨大組織の失敗は、各チームや個人が誰もリーダーシップを持たずに他人任せの状態で物事が進んでいく時に発生することが多い、と感じています。規模の大小に関わらず、自分が責任をもって仕事をやり遂げるというカラーの定着した組織は強いと思いますし、仮に失敗しても次に活かすことができると思います。2017/01/03
Riopapa
12
肥満化、迷宮化、官僚化、ムラ化、独善化、恐竜化。読みやすく、わかりやすい。一流と思われる組織にいても安泰ではない。反面、失敗していない大企業は何が違うのか。2017/05/03
き
8
日経新聞社の記者による大企業不祥事のケース・スタディー。学術的な研究書ではないので、気軽に読める。文章もジャーナリストだけあって簡潔で読みやすいが、印象だけや感情に訴える表現が多くて、お話として読むには面白いものの、企業のケースとして読むには物足りない。失敗の原因として、顔の知れた経営者や創業者の手法がクローズアップされてすぎていて、パターン分けと分析はされていても、結局経営者個人の問題のように思えてしまう。不祥事が巨大組織だけに頻繁に起こっていて、巨大組織のみの問題とされているのも根拠がよくわからない。2016/09/10