吉田同名-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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吉田同名-Sogen SF Short Story Prize Edition-

  • 著者名:石川宗生【著】
  • 価格 ¥220(本体¥200)
  • 東京創元社(2016/07発売)
  • ポイント 2pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488734091

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内容説明

「20XX年○月△日19時頃、夏の宵闇垂れ込めるS市K町4丁目の通りで多数の住民が暗色の奔流を目撃した」――3年前、会社から帰宅途中の吉田大輔氏(30代、妻と男子ひとり)は、降りた駅から自宅玄関までのあいだで一瞬にして19329人となった。全員が寸分違わぬ吉田大輔氏その人である。瞬く間に報道され様々な考察がなされるが、もちろん原因は分からず対処のしようもない。200~600人ずつに分けて吉田大輔氏が収容された先は計6県の人里離れた廃病院、廃旅館など。隔離された環境下で果たして吉田大輔氏たちは……。応募総数464作から大森望、日下三蔵、山本弘ら3選考委員全員が絶賛し選出した、稀代のスラップスティック思弁SF。第7回創元SF短編賞受賞作。/イラスト=藤原遼

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

95
野崎まどの【インタビュウ】にはもう大爆笑。暫く思い出し笑いしそう。好きな作家、興味ある題名の順に読み、最後に読む事になった(スミマセン)菅浩江の【言葉は要らない】が一番好きな作品に。人に心を閉ざし、医療ロボットの開発に全てを捧げてきた老科学者を、優しく抱きしめたものは。ぐっときた。表題作を含む上田早夕里の短編集がもうすぐ出るらしい。待ち遠しい事この上ない。2016/08/31

巨峰

51
星間本格SFに、人口知能要素が内在された上田さん押し。梶尾真治さんのエマノンシリーズって知らなかったけど、すごく気に入りました。坂永雄一さん、伴名練さん、菅浩江さん、石川宗生さんの作が気に入りました。短いのは不利だと思うのですが、北野勇作さんの試みは僕もやってみたい。そして、森見さんは昔読んでいて近作は読んでなかったけど、やっぱりいいかもって思った。2024/12/06

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47
⭐️⭐️⭐️⭐️☆。全体の7割くらい読んだところで何と本をなくしてしまいました。?全体的に面白かったように思いました。なんか、このシリーズハマっています。なんでだろう?つまんないのもたくさんあるのに。2017/11/02

里愛乍

32
個人的見解でありますが、その作家さんとの相性を測るなら、SF特に短編、それは短ければ短いほど分かりやすい、と思っております。そいういう意味でも北野氏の百字小説は面白かった。森見登美彦、円城塔、野崎まど、伴名練等、今をときめく作家陣のタイトルが連なり非常に読み応えがありました。初読作家さんでは菅浩江さん。正当、というか真摯なスタイルのSFで非常に好みです。真摯といえば上田早夕里さんも矢張り綺麗で切なくて、さすがは締めとタイトルをキメるに相応しい小説だなと思いました。2019/09/08

更紗姫

29
■『吉田同名』、奇妙奇天烈な味。あらら、ここに落着するの・・・呆れた。吉田氏が割とあっさり自己を肯定できる気質の人でよかった(のか?)■菅浩江は医療現場に詳しいのだろうか。『誰に見しょとて』でも、ズバリ臭いという問題点に切り込み、ソリューション〈ステラノート〉を提供した。介護従事者の「あるある」問題に、口下手で真摯な研究者二人の交流を絡めて、ジワジワ感動させる。■『ほぼ百字小説』は短い一つ一つがとても深かったり、とぼけていて、怖い。奥さんもお嬢さんも幸せなんだろうな。この味わいも好きです。2017/01/04

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