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内容説明
なぜ東海道新幹線の開業後に三島駅が新設されたのか? なぜ九州新幹線は南の端から飛び地的に開業したのか? なぜ北陸新幹線は金沢までの開業なのか? 本書は、2800kmにおよぶ日本の新幹線網が、いかに政治と経営の相克のなかで建設され、国鉄・JRや地域社会に与えた影響はどれほどだったのかを解説。さらには、北陸新幹線・北海道新幹線・中央リニアなど、今後の新線が何をもたらすのかまで紹介する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
63
これだけ新幹線に乗るのだから僕にとり面白くない訳がない。明治の鉄道勃興期〜戦前の弾丸列車計画、戦後の新幹線に至ってから以降の各整備新幹線開通迄。駅構造やレール幅、そして新幹線と駅新設に付き物の政治の話迄網羅。個人的には、政治の話と各地の新幹線敷設前の時刻表の特急のあり様と駅がどう対応していくかの書き込みに興味深々。さて、リニアはどうなるのか?その頃、僕は何歳で出張ばかりの仕事をしているのか?ただ、日帰り可な場所が増え、その土地で同僚等と語らいながらその土地の酒や味を堪能することが減っていくということである2019/08/31
山口透析鉄
29
だいぶ前に紀伊國屋書店の通販で購入し、そのままになっていました。 日本の高速鉄道・新幹線開発の通史といった新書で、300頁以上あります。東海道新幹線から記述がありますが、2015年の本なので西九州新幹線の記述等は古くなっています。 長年、鉄道ジャーナルにも寄稿されていた方ですが、残念ながら通り一遍な記述が多く、資料になるくらいの価値、でしょうか。九州新幹線でなぜ南半分が優先されたかいうと難工事が予想される紫尾山のトンネル工事を先に始めたかったかららしいのですが、実際はもっと色んな思惑が絡んでいた筈です。↓2025/05/28
あきあかね
24
明治の鉄道の黎明期から始まり、戦前の弾丸列車計画、東海道·山陽新幹線の開通、今も建設が続く各地の整備新幹線、リニア新幹線と、新幹線の通史がまとめられている。それは、与党や省庁、地方自治体、国鉄·JRなどの各主体の思惑と駆け引きによる紆余曲折の歴史でもあった。「我田引鉄」という言葉に表されるように、新幹線の建設は常に政治の影響を受けてきた。接続する在来線もなく、広大な農地の真ん中にぽつんとある岐阜羽島駅の開業当時の写真が象徴的だった。 東海道新幹線や山陽新幹線のように、人口が集中する大都市を結ぶ⇒2019/10/24
KOH
12
東海道新幹線から先日金沢まで開業した北陸新幹線、現在建設中の新幹線の歴史を政治、経営、経済の視点で詳しく解説している。新幹線が日本の経済発展に貢献してきたのは紛う方無き事実だが、並行在来線問題を始めとする負の側面についてもきっちり焦点を当てているのは好感が持てた。章立ての都合、所々時系列が前後するきらいはあるが、丁寧に書かれており素晴らしい良書である。巻末ではリニア中央新幹線も取り上げていて、その必要性については議論の余地があるものの、総額9兆円のプロジェクトを一私企業の独力で行うという姿勢は評価したい。2015/03/18
konosumi
10
新幹線網が整備される歴史を、淡々と記した書です。政治絡みやお金の話、並行在来線の第三セクター化など、新幹線が実現するにいたるまでの苦節を描く記述が多いです。 整備新幹線の構想は壮大でも、工費が膨大だったり費用負担で合意が得られず、なかなか実現しないあたりが生々しい。 淡々過ぎて読んでいて眠くなりましたが、紆余曲折の過程を知り、現行新幹線に対する感謝の気持ちは増しました。 読んでたら新幹線に乗りたくなってきたので、突発ですが鉄道旅行しようかと考えてます。2023/08/04
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