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内容説明
日本国内で出されている処方せん総数のうちで、漢方薬が占める割合はわずか2%程度である。その理由は「科学的根拠が不明確」というものだ。しかし、漢方薬も西洋薬と同じように科学的なエビデンスに基づいた処方が可能である。著者はそれを「サイエンス漢方処方」と名づけ、薬剤としての特性や有効性を現代薬理学に拠って解説する。また、本書では、多くの現代人の悩みである「痛み」に特化し、腰痛や頭痛、歯痛など、様々な痛みの症状別に処方を紹介する。【目次】はじめに/第1章 漢方薬の薬剤としての正統性/第2章 漢方薬と西洋薬は構造と作用が違う/第3章 「サイエンス漢方処方」とは何か/第4章 痛みと鎮痛薬の正体/第5章 漢方薬を使った痛み治療の実際/第6章 ここが知りたい漢方薬 Q&A/おわりに/主な参考文献/巻末資料 サイエンス漢方処方に賛同する医師リスト
目次
はじめに
第1章 漢方薬の薬剤としての正統性
第2章 漢方薬と西洋薬は構造と作用が違う
第3章 「サイエンス漢方処方」とは何か
第4章 痛みと鎮痛薬の正体
第5章 漢方薬を使った痛み治療の実際
第6章 ここが知りたい漢方薬 Q&A
おわりに
主な参考文献
巻末資料 サイエンス漢方処方に賛同する医師リスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バナナフィッシュ。
7
西洋医学では治らないようなものも漢方であれば直せる。ほんとかな?医者がNSAIDsを自分には処方しないのはよく聞くこと。あんなん胃が荒れるだけだもの。でも全て東洋医学に頼るのもな。全てはバランスの問題。脊柱管が狭窄してるんなら、外科的に椎弓切除したほうがいいでしょ。2017/02/08
MILKy
5
2016もの。(こういう本は日々進化さなかにあるので)思った以上に面白く読めた。前半の章では、漢方の歴史も綴られている。(傷寒論無しに漢方は語れない)お医者さまの本だけあって途中眠い部分もありつつ(笑)漢方、こんな良きものを使わない手はない、ということで、サイエンス漢方処方研究会を立ち上げられた。後半は処方例。キモの部分の書き方が面白く。(漢方って人を見てでの処方になるからそうなんだろうけど)加味逍遙散をこの夏処方されたけど、キモ→魔女!て(笑)頭痛で挙げられた川芎茶調散は何しても治らない頭痛に良かった2020/01/13
MICKE
3
とにかく漢方に保険が利くようになったのが大きいよなあ、あとはこちらが勉強してどんどん先生に漢方をリクエストできたら云うことない、2016/05/26
Asakura Arata
2
日本の漢方医の最大の失策は、漢方・中医学の理論を、西洋科学に翻訳してこなかったことだ。それが原因で、現在でもすきあらば、役人や西洋医学の医者の攻撃にさらされる。「サイエンス漢方」は、そのような現状を変えるために、心ある先生たちが立ち上がった結果できたものである。漢方を日常臨床で使う医師のひとりとして、応援していきたいと思う。2016/07/27
shouchann
1
勉強になりました。慢性腰痛に八味地黄丸が効くかなー。飲んでみよう。2016/06/20