集英社文庫<br> トルーマン・レター

個数:1
紙書籍版価格
¥847
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

集英社文庫
トルーマン・レター

  • 著者名:高嶋哲夫【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 集英社(2016/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087477184

ファイル: /

内容説明

ある事件がきっかけで新聞社を退社した峰先は、外国人同士の暴行事件に巻き込まれ、その現場で一通の手紙を手にする。それは第33代米大統領、トルーマンの私信だった。そこには広島・長崎への原爆投下の決断が書かれていた。一方、沖縄で米兵に襲われた女性の、大国に立ち向う市民運動が続けられていた。この二つの物語が絡み合い、意外な方向へ事件は発展する。なぜ原爆投下はなされたのか―――!? 歴史の闇に迫るサスペンス。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

94
2016年563冊め。広島·長崎への原爆投下は、本土決戦による双方の膨大な人的被害を抑えるための苦渋の決断だったとする公式発表を覆す、トルーマンの手紙が発見されたという設定。現実でもあれは原爆の威力を確かめるためだったとか様々な説はあるが、この作中の手紙のような理由だとしたら、まさしく安保条約に致命的。米大統領が8月6日に広島の平和記念式典に出席するという設定もあり、陰謀が蠢く。黒幕がいかにも怪しい描かれ方だったので予想はついていたが、戦争被害者や二世三世、民族の問題は難しいものだと思わされた。2016/07/17

氷柱

7
367作目。11月27日から。非常に扱いの難しい題材。どう転がそうとしても偏った方向に転がりがちだし、本当に伝えたいことがそのテーマの大きさに隠れてしまう。本作はその辺りのバランスがあまりうまく取れていなかったように思われる。ミステリーとしてのパンチも弱弱しく、構成も明快ではない。何を書きたかったのか良くわからない。文体はどことなく村上春樹っぽいがあまり魅力的には映らなかった。2017/12/02

はち

7
@75 テーマ設定、真実味はさすが。広島の怒りは忘れてはいけない。が…何となく安物のハードボイルド感がそこかしこに。。高島哲夫は災害系の作品しか読んでなかったけどここは残念だな。2016/08/09

Kamabonz

6
投げやりな生活に浸りきっていた元新聞記者が、偶然(と思っていたが)から関係してしまう諜報戦の中で、ジャーナリストとしての本性に再び目覚めていくというお話なのですが、主人公と元恋人の微妙な関係がなかなか良い感じで、ページをめくるのがもどかしいくらいでした。 華やかなストーリーの裏で、私たちはこの国をどの様な方向に進めていくべきか、よくよく考えなければいけないな、と思われてもくれた作品でした。2017/01/06

hiyu

5
元合衆国大統領トルーマンの私信を手に入れた元新聞記者を中心に話が動く。どう展開していくかと思っていたが、もう少し深い心情の動きが個人的には好みではあった。2022/02/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8699
  • ご注意事項

最近チェックした商品