河出文庫<br> みずうみ

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河出文庫
みずうみ

  • ISBN:9784309410494

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内容説明

コポリ、コポリ……「みずうみ」の水は月に一度溢れ、そして語りだす、遠く離れた風景や出来事を。『麦ふみクーツェ』『プラネタリウムのふたご』『ポーの話』の三部作を超えて著者が辿り着いた傑作長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マンセイ堂

38
読むのにとても時間がかかってしまいました。何とも言えないです。理解しようという気持ちや、この先どうなるかと予想することができない作品だなと思いました。2013/09/07

これでいいのだ@ヘタレ女王

27
難しい。読むと言うより 文章を感覚で、共に流され味わうと言うのだろうか。コポリ コポリ 静かな波さえ立たない水中を海藻のように漂う気持ちになり味わう。とても静かで 暗いイメージの中に入り込むのだが不思議と気持ちは鎮まる。2015/06/19

シェルティ

27
兎に角てこずった。いしいしんじさんの「とりつかれ男」や「ぶらんこ乗り」は読みやすかったが、これは苦戦した。3章なる物語、パラレルワールドなのか、時系列なのか、どれとどれがリンクしているのかすら、考えられない。時期を見て読み直してみるか、アー、アー、エーイ、ウー、イ、イー。不可思議ワールド。2013/03/21

田氏

14
たぶん、いしいしんじ作品のなかで、いちばん「むずかしい」小説なんじゃないだろうかエウー。デヴィッド・リンチの映画とかを観たあとの気分に似ているんだウーイー。おそらくだけど、どこからどこへ向かうという流れよりも、それが起こっている場として存在している物語なのだと思う。それを物語というのかはさておくとして。場であるなら、流れという視点ではただ別ものでしかない出来事が、相克して打ち消し合うことなく重なりあうことだってできる。そうやってできるものは、到達地を目指すのではなく、ただそこに風景としてある話なのだレー。2022/07/18

key

8
「みず」のように、なくなったように見えるけれど存在する場所が変わっただけで、また生まれてやがてまた消えていく。浮かんだり、沈んだり、消えたり、現れたり、まるで日々の泡沫。生きるってそういうことなのかも知れないな、と読んでいて思った。読みながら夢の中にいるようだったけれど、それは本当に寝ていたのかも知れない。2017/09/11

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