ハヤカワ文庫JA<br> 僕が愛したすべての君へ

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ハヤカワ文庫JA
僕が愛したすべての君へ

  • 著者名:乙野四方字【著】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • 早川書房(2016/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150312336

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内容説明

人々が少しだけ違う並行世界間で日常的に揺れ動いていることが実証された世界――両親の離婚を経て母親と暮らす高崎暦(たかさき・こよみ)は、地元の進学校に入学した。勉強一色の雰囲気と元からの不器用さで友人をつくれない暦だが、突然クラスメイトの瀧川和音(たきがわ・かずね)に声をかけられる。彼女は85番目の世界から移動してきており、そこでの暦と和音は恋人同士だというのだが……並行世界の自分は自分なのか? 『君を愛したひとりの僕へ』と同時刊行

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハッシー

218
【2冊同時並行読み】▶幸福な「僕」と不幸な「僕」が生きた並行世界の物語。幸福な僕は不幸な君の分まで幸せになる。どんなに幸福であっても不幸になることを忘れてはならない。一人の女性を守るため、僕の一生を捧げる。これは始まり、あるいは終わりの物語。2016/10/05

寂しがり屋の狼さん

206
今いる「0世界」を起点として物事を選択する度に分岐し1つの可能性として同じ時を刻む「平行世界」…物語前半は馴染めなかったが中盤から引き込まれました(*^^*)どの世界の彼女もまとめて1人の彼女として愛するって素敵:*(〃∇〃人)*:2020/07/04

オセロ

122
平行世界に人々が行き来している現象が確認された世界を舞台に、余命1ヵ月の高崎暦に残された謎のメッセージから始まる物語。 平行世界が存在するからこそ生まれる悩みや事件なんかもある一方で、愛する人との出会いは尊いもので。そして謎のメッセージの場所に現れた謎の人物とは果たして…2022/09/04

dr2006

107
この世界は無数の並行世界が実在していて、人の意識は無自覚に並行世界の自分と入れ替わっている。近くの並行世界への移動は、ここに仕舞ってあったはずの物がない、探したはずの場所から何故か出てきたという様な記憶違いや物忘れといった現象を引き起こしている。並行世界を証明する研究が進む中、幼少期に離れた並行世界への移動を体験していた主人公高崎暦は、隔度85番の並行世界から移動してきた瀧川和音と出会う。和音は85番の歴の恋人だと言い、同級も会話すら無い現世界との違いに驚く。流石ハヤカワJA、理系脳を擽り、引き込まれた!2018/10/28

ユザキ部長

85
世の中のズレ。ズレは交わる事なく平行線をたどる。人々は知らずのうちにズレた世界にパラレルシフトするが、果たしてそこでの僕は僕なのか?君は君でいたのか?まき込まれた0の君と追ってきた13の君。13の僕の可能性を尊重し肯定できるか悩む0の僕。愛を貫き通す事。出来るか。13の世界にあった1%の不幸も含めて。2019/10/18

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