双葉文庫<br> 陽だまりの偽り

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紙書籍版価格 ¥660
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双葉文庫
陽だまりの偽り

  • 著者名:長岡弘樹【著】
  • 価格 ¥528(本体¥480)
  • 双葉社(2016/06発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575512199

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内容説明

痴呆症の兆しがある老人が、嫁から預かった金を紛失した。だがそれがきっかけで、ある想いに気づく表題作。ひとつの転落死亡事故が、組織の人事に意外な展開をもたらす「プレーヤー」。事件によって浮かび上がる心の温もりや、組織にいる人間の欲望を描きだしたミステリー短編集。味わいの違う5編を収録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

321
短編ミステリーの名手・長岡弘樹さんのデビュー作を3年ぶりに再読しましたが、もうエバーグリーンの輝きを放つ永遠に楽しめる作品集ですね。本書の凄い所は著者が完全に意識されての事でしょうけれど、今では取り上げられるのが当然の凶悪犯罪である殺人事件が5編中一つもない事ですね。殺人が出てこなくても、十分に面白い話が書けるんだよと著者が証明してくれているようですね。それから登場人物の心理描写が実に細やかに書かれていて個々の人物に嘘のない血肉を備えている実在感を感じます。私のベストはやはり老いの問題を描く表題作ですね。2021/12/07

Tetchy

198
読者の町にもいるであろう人々が出くわした事件、もしくは事件とも呼べない出来事をテーマにした日常の謎系ミステリの宝箱。人は大人になるにつれ、なかなか本心を話さなくなる。むしろ思いをそのまま口にすることが大人げないと誹りを受けたりもするようになり、次第に口数が少なくなり、相手の表情や行動から推測するようになってくる。そしてそれが誤解を生むのだ。本書を読むと我々は実に詰まらないことに悩んで自滅しているのだなと思う。他人から見れば大したことのないことを実に大きく考える。そんな人生喜劇のようなミステリ。2016/11/25

りゅう☆

99
認知症を知られたくないプライドが間違いを犯してしまうのか?『陽だまりの偽り』。/自分の罪を子供が被ってくれる?ダメだよ、親がそんなことをしたら…『淡い青のなかに』。/人事異動がこれほど人の心を醜くするのか…再生装置『プレイヤー』なるほど。/誘拐犯となったものの母親の苦悩を『写心』によって覗くことができてよかった。/息子が襲われ友人は重体。犯人への証言をなぜ息子はしない?防犯ビデオに映った映像に驚くも、そこに隠された現実に驚いた『重い扉が』。どれも運命を狂わせるような事態に遭遇する。とことん落とされるのに→2020/10/11

takaC

96
いずれも物語内で発生する事件がレア事件なような気がするのだがそんなことないのだろうか。また、小説のオチには感心するが登場人物たちの生活が小説のための架空設定のような感じがして白け気味。2012/11/16

*すずらん*

91
この本で紙が切れるんじゃないかという位に、研ぎ澄まされた 刃物の様な作品でした。一切の無駄がありません。巧妙で尚且つ明確な内容が、ここまでスッキリと纏まるものだろうか?と感心し切りです。加えて私が素晴らしいと思う点は、簡潔な文章の中に、どの登場人物にも人間らしい暖かな目線を感じられる事です。やもや淡々と進んでいきがちな短編ミステリーは、時に無機質に感じられる事もありますが、この本のどの話にもきちんと温度が感じられます。その点が、解説にもありましたが、加納朋子さんを彷彿としました。作者の手腕には脱帽です。2013/12/28

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