内容説明
江戸の初期まで、千葉の犬吠埼に近い九十九里浜のあたりに、椿の海と呼ばれる広大な湖があった。それを干拓して広大な水田にする……夢のような計画には、さまざまな事件と人間の思惑が絡み合っていく。伝説の湖は、いかにして人の手で変わっていったのか。書き下ろし長編時代小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
65
江戸の初期まで九十九里浜のあたりにあった広大な湖「椿の海」。これを干拓し水田にしたいという夢を見た男がいた。人はみな胸に小鬼を住まわせているという。出てくる男たちみなセコく下衆で、全く魅力を見出せない。壮大な時の流れ、数々の汚れた思惑、失脚、悲惨な事故、百姓のやり切れない不幸、翻弄される女の哀しみ。どれもあっさりと語られ、付箋を一枚も貼らずに時間ばかりかかりやっと読了。三浦綾子が書いたら号泣したと思われる題材だった。2016/06/19
ユー
7
「おぬしも悪やのう」「何を仰います、○○屋さんこそ」のセリフがとても良く似合う内容。それはさておき、事の善悪は別として、出て来る棟梁の「人を動かす力」が際立っていました。切羽詰まった状況でも、矢継ぎ早に使用人達へ的確な指示を出せる能力。先を見通す確かな観察力。別の視点で読んで行くと、認めたくないけど認めざるを得ないのかな、と思います。2023/06/20
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