創元推理文庫<br> 探偵は孤高の道を

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創元推理文庫
探偵は孤高の道を

  • ISBN:9784488162030

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内容説明

2011年1月。サンフランシスコの私立探偵クレア・デウィットは、ギタリストのポールが殺されたのを知る。彼はかつてクレアの恋人だったが、別の女性と結婚していた。ポールは自宅の居間で銃殺されており、膨大なギターのコレクションのうち、5本がなくなっていた。犯人は貴重なギターを狙って盗みに入ったのだろうか。クレアは自力で犯人を明らかにすべく調査を開始する。想いを残したまま別れた相手が殺害され、懸命に真実を追うクレア。謎を解くことで、誰かを救えるのか。『探偵は壊れた街で』で鮮烈な印象を残した女探偵の新たな苦闘!/解説=久美沙織

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ののまる

18
創元推理文庫だけど謎解きはほとんど皆無で、主人公クレアの魂の物語(生き方からして、かなりのハードボイルドが痛いやら哀しいやら)。評価は二分されたそうですが、こういうタフな女性は好き。それにしても、クレア、コカイン吸い過ぎだ〜 いっつも鼻血が出てるじゃないか。2016/08/17

Masa

11
読了。ばたばたで読むのに時間がかかってしまった。でもすごく楽しみにしていた続編。大好きな女探偵クレアの物語。今回のクレアの壊れっぷりはとんでもなかった。というか解説にもあった通り、この物語自体がとんでもないのだから、それはそれでしょうがない。賛否両論というのは大いにうなずけるところ。完全に好みが別れると言い切っても過言ではないと思います。そして、ぼくは大好き。心酔してしまっていると言ってもいい。ちょっと風変わりな探偵に出会いたければ、クレアの物語を読むことをおすすめします。2016/07/12

🐾ドライ🐾

10
恋人だったポールが自宅で撃たれて死んだ、という知らせを受けたクレア。最初のこの場面を読み返すと、動揺を抑え込もうとしているように見える。捜査中はコカイン常用という悪癖。これはポールへの愛が本物だったと気付き、彼の死と向き合いたくなったからだろう。しかしクレアは素顔や弱みを他人には見せない。だからこそシレット派の探偵なのだ。 作者は映画やドラマの脚本家をしていたこともあり、前作からの謎を点在させつつクリフハンガーで終わる。次作以降でまとめられるか? “偶然はない”とシレットは言うが。2018/08/24

みやび

9
哲学的?で理解できない言い回しが多いのに、なんだかクセになる。ドライな女探偵クレアがやたら酒を飲んだりコカインを吸っていて、思考を少女時代の謎にさ迷わせたり、亡き師の教えに結びつけたりする。調査はしても予感や夢のお告げに重きをおく。人を寄せ付けないクレアだけど、知り合った人々を気にかけているのは実は彼女の方で、でも誰にも愛されていなくて、更に自暴自棄になって…大人になりきれないクレアの、歪んだ青春小説にも感じました。2018/09/02

himehikage

5
昔ならアル中の中年男、今はジャンキーの中年女。破滅型ハードボイルド探偵の系譜にあるシリーズ。登場人物がいっぱいで把握しきれないも、それでもいいかと読み進んじゃう。前作は探偵クレアの正義感に共感でき、爽やか気分で読み終えたが、今作は…。なんだか煙に包まれつつ、次作もうっすら期待してしまうのはなぜだ?2018/10/01

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